第2章 この熱意満ちたしょうもない界隈
さて、この文章はタイトル通り『特に文句の出なさそうなラノベの定義』を語るわけだけれども、先に言っておきたいこととして、『そんなものが何の役に立つのか』ということについてはぜひ語っておきたい。
これを読んでいる読者の方の年齢は知るよしもないが、さしあたりラノベに対する知識のない方に1から説明することを想定した場合、まず『ラノベの定義なんて調べればわかるんじゃないの?』という反応が予想される。
そして多少知識のある方からしてみれば、『そうなら苦労しないよ』と返すだろう。
実際のところどうなのかといえば、『みんな言ってることがバラバラ』の一言に尽きる。
例えばどこかの誰かが『ラノベとはかくなるものだ』と説明していたとして、三日たったら別の誰かが違う言葉、違う定義で『ラノベとはかくなるものだ』と口走っているのがこの界隈(ラノベの定義を語る界隈)である(もちろんこの文章もその中の一つだ)。
そしてその理論・持論に対して周りが寄ってたかってそれの成否を語り続けるのもこの界隈だ。
何も知らない、あるいは知識の浅い人からしてみればなんてヒマなことを、と思うかもしれないが、少なくとも自分が観測する限り『ラノベとはどういうものか』を語る界隈は余裕で二十年以上の歳月をこれに費やしている。
そして今読んでいただいているこの話のお役立ちポイントは、『そのしょうもない議論から一抜けできる』ということだ。
まあ胡散臭いことこの上ないだろうが、とりあえず話は次に進むので、読んでいただけると嬉しい。
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