特に文句の出なさそうなラノベの定義について

ほひほひ人形

第1章 はじめに

 ライトノベルというものがいつから存在したのかは知らないけれど、少なくともライトノベルというティーンエイジャー向けの小説は現実に存在している。

 これは、ライトノベルについての語りたがり屋が、特に文句のでなさそうなラノベの定義を語るだけのエッセイだ。


 ――個人的には、ライトノベルに触れたのは中二のころだったのを覚えている。

 

 今もあるレーベルから一巻だけ出たその本は、本棚にはもうないが内容とタイトルは覚えている。

 まともにSNSも無い時代、少年時代に触れた物語を覚えているということは、つまるところそれは自分にとっての名作で、かけがえのない物語だ。


 そして、そういう美しい思い出とは裏腹に、ご存じの通り(?)自分たちが生み出す物語の百分の一も美しくないわれらが人類は、今日もSNSでしょーもないつぶやきを繰り返している。

 それも別に人の世の理みたいなもんなので別に潔癖ぶって非難するつもりもないのだが、そんなしょうもない界隈のしょうもない話題の中に、延々と、そして燦然と絶えず輝く話題の一つに、『ライトノベルとは何か(ライトノベルの定義)』という話題がある。

 以前自分はSNSの話題が気に入らなくてネット小説黎明期の話を書いたけれど、今回もまたSNSの話題が気に入らなくて、具体的にはSNSで語られる『ライトノベルの定義』が気に入らなくて、こうしてキーボードを叩いているというわけだ。

 当然自分は社会人、なんの肩書もないけれど、そんな人間の文章をここまで読んでくれているのなら、それは本当にありがたいことだ。

 そのうえで、まあ、『特に文句の出なさそうなラノベの定義』が気になるなら、ぜひ最後まで読んでいただきたいと、自分は思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る