第5章 おまけ・予想されうる反応について

 では次に予想される反論について、さらなる反論をここに挙げておこう。


 ・絵のないラノベはラノベレーベルから出ていてもラノベではないのか


 まず考えられるのはこれだろう。

 有名な文庫の作品でも挿絵ナシは少なくない数があるし、絵がないけれどラノベ的な話はいくらでもある。が、それでもラノベではなく、『ラノベ的なだけでラノベとは違う』と、自分は説明する。なぜなら、それらは先に挙げた


『文章で描写していない部分を絵によって補完された』


 というボーナスを受け取っていないからだ。

 で、あれば、スタートラインがわずかでも違う以上、ラノベという同じくくりではくくらない。あくまでラノベ的なだけだ。


 ・ほかの定義は間違っているというのか


 こういうことを言い出す奴は基本的に空気が読めないと思っているが、少なくともこれも否定できる。

 そもそもが議論百出なんだから今ここに至るまでの文章に納得できない人も少なからずいるだろう。

 しかしだとしても、20年以上も続く議論なのだから、他者の意見を間違っているとか言い出せば火種になるのは明らかなのだ。だから他がどうこうではなく、数多ある意見の中で、これくらいならいいだろ、と緩い結論だけ出して、間違っているとかいないとか考えず、気楽に考えられる程度の定義にしないかい、という『提案』なのだ。

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