終章 みんななかよく

 最後になるけれども、今回あえて全然、ラノベの歴史とか、具体的な作品名は出さなかったが、それは自分の


「ラノベとは絵に頼った小説である」


 という言葉をより信用させるためだった。

 具体的な作品名ではなく、自分たちの頭でラノベを考えたときに、『ラノベが絵に頼っている』ということを意識させたかった。

 繰り返すが、それは悪でも何でもない。

 しかしながら、文章力だけで作品として完成している、『挿絵に頼らない小説』と比較した場合、ラノベはボーナスを付与された存在であることに違いはない。

 だったらそのボーナスを付与された作品を名前分けすることで、フェアに小説の魅力を判定できるのではないか、ということで、これだけ当たり障りのない話にまとめたのだ。

 ラノベ定義界隈に限らず言い争う人間は醜いもので、ラノベの定義一つ語るのに悪しざまな言葉を交える愚か者も少なくない。

 罵詈雑言交じりの、20年以上答えを出さずに続く議論。それが、『ラノベとはどういうことか』だ。実にしょうもない。

 そんなものに付き合うくらいなら、この定義でどうだろう、ということを再度書いて、今回の文章を終わりにしたい。


 ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

 ささやかなこの意見が、ラノベの定義を決めかねる人や、終わらない争いを繰り返す人の一助になれば幸いです。

 

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特に文句の出なさそうなラノベの定義について ほひほひ人形 @syouyuwars

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