第540話 2024/08/14 ㈬ 日常の中の夢と現実

またしても、ラジオトークへの収録に熱中し、朝方になってようやく眠りについた。目覚めたのは、夕方。母の声がキッチンから聞こえてくる。「夕食を手伝ってくれない?」というその声に促され、私は寝ぼけまなこでベッドから起き上がった。


寝ているいる間に、不思議な夢を見た。ルームメイトと一緒に部屋を出て、エレベーターで一階に降りると、そこには大学予備校の数学の教室が広がっていた。なぜかそこには橋下徹弁護士が立っており、「私立大学の文系で三科目しか受けていない者たちは、出て行ってほしい」と告げられた。その言葉に、私は腹立たしさを感じた。


私は現国、英語、世界史の三科目だけを勉強していた。数学は、高二で微積を終わったあとで挫折し、それ以降は手をつけていなかった。そのコンプレックスが夢に現れたのだろう。ふと、昨日完璧な日本語でFacebookのMessengerに挨拶を送ってきた相手のことを思い出した。ラインに移ると、日本語がぎこちなくなったその相手は国際恋愛詐欺師だったのだろう。おそらく中国人だと思った。


夕食にはすき焼きが出たが、私は牛肉を食べないので、野菜ばかりを口にした。その後、Amazonで地震の備えとしてインスタント・ラーメンとカセットボンベを購入した。以前買い置きしていたインスタント・ラーメンはあまりに美味しかったので、気づけばすべて食べてしまっていた。ただ、永谷園のフリーズドライの焼き飯だけは食べるのを忘れていて、まだ残っていた。この焼き飯はそのままでも、お湯をかけても食べられる優れものだ。だが、そのまま食べると煎餅のような味がして、これなら煎餅を備蓄してもいいのではと思った。


夕方に冷凍庫を開けると、アイスキャンディーが二本しか残っていなかった。昨日九本も買ったのに、寝ぼけて七本も食べてしまったようだ。この寝ぼけは精神薬の副作用で、以前はよくラーメンを作って食べたものだった。作家の中島らもも同じ病気で、彼はラーメンを作り損なって腕に火傷をしたことさえ忘れていたという。それくらい双極性障害の薬はキツイということだ。

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