第258話 11/07 ㈫ ワシ病人やで

 午後三時起き。今日は会社を休んだ。司法書士との話し合いの日だったのだ。しかし、起きてみると来週との勘違いであった。昨日は、鬱のあと眠れず、ハイになり、京都芸術大学の創作コースに入学だー!となっていたのだが、一夜熟睡し落ち着いてみると、何も二年間70万円の学費をかけて勉強せずとも、創作に関わる本を探して買って読めば、それで事足りるじゃないかとなった。日本の作家、例えばボストンで創作コースの教鞭を取っていた村上春樹が、創作コースを出ているかと言えばそうじゃないしね。そうだ、村上春樹の創作コースの本があれば良いな。ただ、未練は残る。どーしたろーかなー。何しろ家族の承諾がいるからなあ。ええい、無理やり行ったろうか!ここは、がんとした姿勢が必要だ。今から鍼に行ってきます。15:39


 鍼に行って女性の院長先生に大学院の創作コースの話をしたら、良いんじゃない?との事であった。しかし、帰宅してガンの母親にお伺いを立てると、二年間で学費70万なんか高い!ダメだ!と、眉間に皺を寄せて言われた。大体、アンタは、アメリカに行く前にもアメリカの公認会計士のコースも放り投げて(これはマジで分らんかった)、アメリカの留学もモノにならず(ただし、コミュニティカレッジは卒業した)、移住にも失敗し(躁鬱が深刻化していた)、そんなんでモノになるか(ただし、シンクタンクでは、文章を書くのが仕事だった)!と言われ、とさかに来た。母親は、本当に私のやる気を削ぐ名人だ。しかし、大学院に行ってしんどい思いをせずとも、本買って創作の勉強すればすむことだ。しかし、俺は弟も含んだ家族と仲悪いなあ。私が病人だという事が分かっていない。腹立ってきたー。怒りが内向する。どうしてやろうか。元カノ、デートに誘ってみるかな。

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