第6話 会社員時代

 初めに入った会社では、事務員をしていた。かなり高いレベルをはじめから要求され、「いい大学なんて入るんじゃなかった」と思った。ミスなく毎月同じことをする、ということが絶望的に向いておらず、結局は続けられなくなって退職した。今までかなり自由な空間にいたのも大きかった。縛られることに向いていなかったのだ。しかしここだけの話、お給料がよかったので数年間働いていた。人間関係は良く、ありがたいことに惜しまれながら退職した(と思っている)。

 次の会社では接客業をしていた。しかし、毎日接客を求めてくるお客のタイミングのアトランダムさに辟易して、結局こちらも辞めてしまった。後、直接関係があったというわけではないが、人間関係がごたついていたのも一因である。どうしてもそのしょうもなさに付き合う気持ちが湧いてこなかった。小学生ですか? みたいな徒党を組んで争っていたりして、馬鹿らしかった。とかく会社勤めというものが向いていないのだと思う。勤めるにせよ、自由裁量が求められたほうが楽だ。今度の仕事は創造性を発揮できる仕事なため、かなり期待している。しすぎも良くないが。

 かなり辛い会社員時代だったが、事務も接客もダメだったのが分かっただけでも儲けものだ。え、普通なら自己分析して、働く前に分かってること??? 病んでたんだ、許してくれ。

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