儕と瑞鳥
両鳳連飛20
知ってる?龍鳳楼あたりの事件。聞いたけどよくわかんない、
「…って感じだった。みんなの話」
「
あの
…とまぁ、アッサリいけば御の字なのだが。
「そしたら俺らも漢方とか薬とかのやり取り出来るしね」
「僕も、山の食材が手に入ったら送って欲しいでしゅ!ちゃんと買い取りますから!」
「期待されると恐縮ですが…出来る限り頑張ります。
「俺にも珍しい薬草あったら教えてよ、
「
盛大に眉間へシワを寄せた
「ほらぁ、車用意出来たよ?
ワヤワヤやっていると、声と共に
荷物は先に配送済み。そもそもそんなに遠くへと引っ越すわけではなく、来ようと思えばいつでもすぐに来られる距離。だのにまるで
「ありがとう
謝辞を述べる
「てゆーか
「え?いや、別にそういうアレじゃなくて」
「そーなの?サンキュ、また遊び来てよ。待ってるから」
ヘラッと笑って声を掛ける
「
ますます頬を赤くする
大通り。調達した車を管理してくれていた
手頃な値段で入手したスタイリッシュなマセラティ──‘免許あるんか’との
「
「そーね…けど、香港から
車が見えなくなり呟いた
面倒くさがりなのによく運転したな…なんでわざわざ…首を捻る
「あ、無事に出発したみたい。
「あっそぉ」
相変わらずの【宵城】最上階。カウチで寝煙草をふかす
「
「行くわきゃねーっつの、ダリィ。どうせまた遊びに来るんだろ」
「そうだけど。せっかく
その為に
プレゼントなどという
画面を眺めて静かに片頬をあげる
「
「うるせぇなテメェは。もっかいマッカラン抜きてぇのか」
「うっそ、あれまだあるの?」
出してくるわと腰を浮かす
好天の九龍。朱塗りの露台の遥か向こうで、羽ばたいた鳥達が、雲を裂き───高く蒼穹へと舞い上がっていった。
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