ラムネと紫荊花・前
日常茶飯7
85点。
テーブルに敷いた紙の上に散らばる粉、粉、粉。それをカサカサと集め計量器へ少しずつ慎重に落とす。
小分けにした物をチマチマとビニール袋に詰めていく。量と料金設定に微妙に悩む
淡々と粉をわけつつ考える。最近やたらと
もっとお手軽に
ラムネといえばこの前、萬里楼の売人が
富裕層地域はいいとしても、貧困街では医者すら信用出来ない。場当たり的な薬の処方、ビタミン剤とステロイドを混ぜたものが万能薬なのだ。
日が傾きかけた頃、
如意楼はいつでも陰気臭い。スラムのとある一角だが、四方を壁に囲まれ全く太陽光が差さず、通路には風も抜けないので空気が
なので売人や客がわんさか集まる。そうだから集まったのか集まるからそうなったのか、
正直、
が。
取り引き場所に着いてすぐ
ドラッグでヨレているとかではない。身につけている物だ。何だかやたらと金がかかっていそうな服やアクセサリー、こいつこんなに羽振りが良かったっけ?
「お前…素敵になったね」
どう反応しようか迷った
よっぽど儲かっていると見える。いや、ハイなだけか?ラリってはいないがなんかキメてんなこいつ…この新薬だろうか。まぁ貰えるものは遠慮なく貰おう、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます