メソメソとモフモフ
旧雨今雨6
夕飯の買い出しを終え【東風】に戻ろうとしていた
だいぶ買い物に時間がかかってしまったな…
両手に食材でいっぱいの袋を持ったままクルリと周囲を見渡した。
なにか、変な感じがする。
誰かに追い掛けられているような、
目の前に男が現れ刃物を
突然の出来事に固まる
───避けられない、
「
名前を呼ぶ声に
しかし
地面に飛び散る鮮血。
わずかも退かずに男の顎へと銃口を押し当てた
「───
言って、へたり込む
「
「たいしたことないから。とりあえず、ここ離れよっか」
路地を抜けいくらか歩いて、もともと落ち合う予定だった
「え?何それどうしたの?」
「めっちゃ血ぃ出よるやないですかうわ待ってちょ何これどないしたら」
「
相変わらず電球の切れかかっている看板、扉を開けるとカウンターの奥の
「ごめん、斬られた」
「…なんだそりゃ…」
「なに、どんくらい深いの」
「んーそんなでもないかな」
質問に雑な返事をする
「まぁ確かに見た目ほど派手じゃねぇな」
「ちょっと縫えない
「ちゃんと縫うっつの」
他人事のように口にする
「
「本格的なのは無理よ、無免だし。
その返答を聞きながら、そういえば
「誰が襲ってきたんだよ。12Kの下っ端じゃねぇんだろ、あいつら
「全然関係ない奴らなんじゃないの?単に強盗とか、それか…まぁ…別のグループとか」
「
「いや…えーと、わからないけど…」
あえて濁した部分を
「ごめんなさい…僕が…」
「こんなのよくあるから気にしないで。たまたま通りがかれて良かったよ逆に」
「撃たれたよりはマシだな。あっ、動いたらズレる!」
ポロポロと涙を流す
「いいよズレても」
「俺が嫌なの!大人しくしなさい!」
傷口がくっついていれば構わないとついでに煙草に手を伸ばしかけた
「
「
「てか
「
「あっ
「いや
「
「ん?俺は…別にかまへんやろ、
「俺が
「
手当が済むやいなや立ち上がりかける
「あのっ、僕…せめて皆さんに美味しいご飯作りましゅ…ズビッ…」
「わかったわかった、ほら鼻水拭け」
「シャッターのやり方わかる?俺も行くよ」
「
「院内は禁煙ですよ!!」
「なんでよ、
「患者は言う事きくもんだよ!!」
「
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