決意と急上昇・後
光輝燦然8
「
「うん。お医者様は大袈裟だったけどね」
2人で笑うと、一呼吸おいて
ライバル会社が
「でも、俺らが絶対守ったるから」
話し終えたあと、
───強い
「
「え?」
「助けてくれて。いくらお仕事だって言ったって大変でしょう」
「あ、いやええんよそれは…」
申し訳無さそうな笑顔の
数ヶ月前に友人を亡くしてしまった。どうしようもない事態だったが、自分の力不足だという面が大いにあった。助けたかったその命は指の間をすり抜けてしまい、不甲斐なくてやり切れなくて涙が出た。
そして誓ったのだ、次は必ずその手を掴むと。あれから成長出来たかどうかはわからないけれど今度こそは護りたいのだと。
「まぁ、せやから
表情を崩し笑う
「話してくれてありがとう、
真っ直ぐな視線に
「私ね、孤児院で育ったのよ。悔しい思いもいっぱいしてきた…だけど周りの人達に沢山支えてもらってここまで来れたの。みんなになにか返したい、っていつも思ってる。私ももっと頑張るね」
噛みしめるような
その眼差しに、
「この撮影も、最後までやり通す。迷惑かけちゃうけど頼りにしてるね」
「迷惑やないよ。
昂ぶる想いに気を取られつい呼び捨てにしてしまい
廊下で一息つく
「
「爆発の威力自体は
「殺すつもりじゃないはずだから妥当だと思うけど…ごめんね、こんな時に居なくて…」
そしてまた、気にかけさせてしまう己の力の無さを情けなく感じる
「
ダサくてもカッコ悪くても、やる価値が無い訳ではない。きっと何かの役には立てる。
その台詞に礼を言う
数分後、
「カッコ良いじゃん」
「へっ!?あ…お、おおきに…」
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