アコギとハーブティー
光輝燦然9
1週間ほどが経過した頃、手元にはカードが揃ってきていた。
そこには表では綺麗な顔をしていた
金に困っている女優やアイドルの卵、グラビア雑誌のモデルなど、
そちらの稼ぎに目が眩み、裏稼業にばかり精を出すあまり
アイドル事務所がアイドルを裏に売り捌いてばかりいれば、他の会社に圧されることは当たり前…自業自得もいいところ。
だかあの爽やかな
なるほど、だとすればマフィアや水商売との繋がりしかり、‘相手を潰してのし上がる’という発想になるのもわからないこともない。
「アコギな商売してんなぁ」
言いながら、
その日の撮影終わり、
「
「
「どないします?まだ他も探ってみたほうがええですかね」
「いや、事故についての証拠もあるし、もう詰めちゃおうかなって。俺と
「え?
その
面倒事には首を突っ込まない
明らかに不思議、というか理由を知りたそうな顔をしている
「俺も【酔蝶】のオーナーと知り合いなんだよ。昔色々あってな」
「
「
そう面倒くさそうに吐き捨てる
「だから明日は撮影に行けないんだけど…
お願い、と手を合わせる
これで事態はどう動くのか。
九龍でのショートフィルムの撮影も終盤に差し掛かっていた。裏も表も、いよいよ大詰めといったところ。
少し身体を強張らせる
「いや痛いわそれは!!」
「あ?緊張ほぐしてやってんだろが」
「やり方あるやろ!!前の2人見習ってもろて!!」
「んなもん人それぞれだっつーの」
半ベソで文句を言う
やむことのない花街の喧騒の中、期待と不安を募らせながら、九龍の夜はふけていった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
次の日、朝の撮影現場。
「なんなんそれ」
「
「違法?」
「じゃないやつ…」
「はい」
「ホンマ平気なん?」
「へーき」
────意外に美味しい。いや、
「スースーして目が覚めるって」
「ん…せやな。美味いし」
「え?
「うん、それ
「そんなんかまへんのに…律儀やな」
ちゅうか、
それからしばらく撮影を眺める。
昼過ぎには
何事もなく、
それを視界の隅に認めた
「やらんでええ!!大丈夫やから!!」
ピタッと
「
「ん?」
「…ありがとうな」
紅葉をまぬがれた
え、なんや、俺もちょっとはやれるようになったんちゃうん?
そう内心ワクワクしている
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