嘘と切り札・後
枯樹生華 8
「俺の知り合いにアンバーって人居たよ。
「えっ?凄い!
思いがけない発言に
事後報告になるが
「アンバーの事も含めて、
これでさしあたり
その際に何をどう話すかを考え、
普段通り好き勝手に動いていいのであれば正直そんなに難しくは無いが、
雨が上がり、
アンバーについて伝えた事と顔合わせを申し入れた事で、状況は大きく変わるだろう。明日
早々に抜けたらしい
「おー、おかえり。ガキどうだった?」
「痣だらけだった」
「は?」
そんなもの織り込み済みだった
「
詳細を聞いた
「もう殆ど情報も集まってるから。
裏社会での
「
どうしたい…か。
個人的には
だが、どう切り離すのか。
流れによっては…
「
この件からは手を引いてもらい、
しかしこっちも、通常なら問答無用で
これでカタがつかなければ仕方無い。
「じゃあ俺は
願ったような結果になる可能性は限り無く低い事をわかっているからだ。その上で、どう転んでもいいように色々と手を回してくれるのだろう。
「ありがとう」
「ん?どっちかって言うと俺の問題でしょ」
感謝を述べる
確かに現状で、
だがそれは‘どちらかと言えばそう’なだけ。
加えて
「俺も
「るせぇな。まぁ…やれる事ありゃ言えよ」
いつの間にかまた降り出した雨は街を濡らし、九龍に深く立ち込めた霧はまるで、これからの先行きに思いを巡らせる各々の心の内を表しているかのようだった。
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