はかりごとと【黑龍】
枯樹生華 5
翌朝、もとい昼過ぎ。
昨晩はというと、結局ベッドは
就寝というより呑んだくれた末の寝落ちのほうが正しいが。
結果、
「ハジメマシテ、
「
容赦無い一撃。
ごめんね、こんな俺だけどお姉さんとか居たら紹介して貰えない?と軽口を叩く
「
「あ、あなたがお姫様ね!」
「えっ!?姫!?」
「違うの?
でも、ほんとにお姫様みたいに可愛いわね!
「なんや、
「んー…可愛くて、男の子だけど周りには姫扱いされてるって言った」
「なるほどな」
女の子と見間違う容姿なことと、全員
2人はなにやらお絵描きを始めたようだ。その様子を眺めていた
「普通のガキだな」
「別に呪われてないでしょ」
頷く
「あの
「
耳慣れない名前。
動かしたら痛かったのだろう…無理にリアクションしなくていいのに、怖いし。
いわく、
男手ひとつで子供を育てていたが生活苦から
一人娘は香港の
「娘の写真見たことあっけど、多分そうだと思うんだよな…そんときゃもっと小さかったけど」
記憶を辿ろうと、脳みそを回転させながら渋い顔をする
‘家庭の事情’で香港に引っ越したのはそういう訳か。
「
「十中八九そうだろ。
「誰が」
「
横から飛んできた
「あの子と仲良くなった人が死んで、
なぜ身近な人間が死ぬと羽振りが良くなるのか?
殺した人間の販路を乗っ取っているのだ。
「仲良くなった人が死ぬんじゃなくて、死んでほしい人間と
情報の中には暗殺に役立つもの、事業拡大に役立つもの、金儲けに役立つものなど有益な話がたっぷりとあるだろう。
「クソだな
利権絡みの切った張ったは九龍でもよくあるが、そんなもの当人同士でやることであり、裏社会のことは裏社会だけで済ませるべきだ。ましてや身内の子供を巻き込んだり
聞いた限りでは、死んでしまった
今回アンバーを探しているという事は、次は武器商関係か。
「やけど、何で
どうして
まず九龍の現状を知る為に、とりあえず目に付いた人物にした?
「───俺が、【黑龍】の
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