後日談 『ゴム』違い。

湊「あ、やべ……」


文「ん? どうかしたの?」


湊「いやー、ここに置いておいたんですけど、無くなっちゃって……文乃さん、ここら辺でゴム見てません?」


文「え……ゴムっ!? ゴムって、あのゴム!?」


湊「うわびっくりした……はい、ちょっと被せたものが外に出ないように固定したくて」


文「被せたもの!? 外に出ないように!?」


湊「えーっと、文乃さん?」


文「……湊くんは、それ、いつぐらいに使いたいの?」


湊「まぁ、なるはやですね。できれば今日中……いや、今すぐにでも」


文「——っ! そ、そっか……今すぐ……」


文「……わかった。ちょっと買ってくるね」


湊「え、いや……てか文乃さん、顔真っ赤ですけど、大丈夫ですか?」


文「大丈夫だから……湊くんも、しっかり準備しといてね?」


湊「あ、文乃さん……。てか、なんか様子変だぞ」




 数分後。


文「……お待たせ」


湊「あ、すみません。ありがとうございます。外、暑かったですよね?」


文「うん……だから、ちょっとシャワー借りるね?」


湊「え、シャワー? まぁ、はい、どうぞ」


文「ありがと……ちょっと待っててね」


湊「ん? ……まぁいいや。とりあえずこれで……」


 ……。


湊「は、はぁぁぁー!? なんじゃこりゃー!?」


 その後、シャワーを浴びおえ、顔を真っ赤にした文乃さんと、緊急会議を開催した。


 理由はもちろん、ゴム違い。『0.01』のパッケージの箱を挟んでお互いに顔を真っ赤にした。


 それから文乃さんは、3日ほど、寝込んだ。


 




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る