第4話 土曜日の振替休日がある企業はもう有りました


 私は、以前、グループ会社の製品不具合の改善を依頼された事があります。


 まあ、自社内でも、担当者が別会社に行って連絡が取れないとか、退社してしまって連絡が取れないから、この不具合を何とかしてくれという話は多々ありました。


 一番嫌な仕事ですが、私の上司は無理矢理でも私にねじ込んでくるので仕方が無く不具合対応してましたから、そのグループ会社の不具合についても、当然のように私に回ってきてしまいました。


 その製品の納入先の担当者との話です。


「あの不具合の報告書は、いつ出ますか?」


「はい、今週末には出せると思います」


「ああ、そうですか。 ちなみに週末というのは木曜日ですか?」


「? いえ、週末ですから金曜日になります」


「申し訳ないですが、うちは福利厚生の一環として、土曜日の祝日は金曜日が振替休日となっているんです。 木曜日に提出してもらわないと、私が上司に報告できないんですけど」


「……。 はい、では、木曜日に提出します」


 確か、その時は水曜日の電話だったと記憶しております。


 私が所属していた会社は、土曜日の祝日は振替休日になっていませんでしたが、担当していた取引先の会社では、もう、土曜日の祝日は、金曜日に振替られていました。


 その時は、本当に羨ましく思いました。


 しかし、三日間の猶予があると思ったら、二日間になってしまい、必死になって、報告書をまとめる事になりました。


 これは、自分が休みでは無かったのですが、相手の休みに合わせるために三日で作るものを二日で作ってしまいました。


 変なプレッシャーを感じてましたが、これも、休日が増えた事により一日分の時間短縮に繋がってしまってます。


 案外、休日を増やすとなると、その休日を休みたいとか、休ませたいと思う事が出てきて、何とかなってしまいました。


 後から、これが休日の魔力なのかと思いました。


 変な事例ですが、これは、私の経験です。


 これは、随分前の話なのですが、日本の企業の中には、土曜日の祝日は、金曜日に振替て会社の祝日にしている会社が存在しておりました。


 そんな会社が日本国内に存在していますと言われて、皆さんはどう思いますか?


 指を咥えて見ているだけで構わないと思いますか?


 私は、土曜日の祝日を振替休日にしたいと思ったのは、この時の話があったからですけれと、色々考えてみたら、その方が国内の経済効果は高いように思えます。


 何かで増税させるのではなく、経済効果を上げて税収を増やすような政策を政治家には考えてもらいたいと思います。


 国民がお金を使う方法を考えれば、今の税率でも税収は上がるのではないでしょうか。


 税率を増やすのではなく、国民がお金を使いたくなるようにする事の方が政党は支持されると思います。

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