第2話 祝日が増えると喜ぶ人とそうで無い人
サービス業なら、土日祝日が増えると、売り上げが増えます。
飲食店なら、休日は平日の2倍は稼げる事になりますから、休日が増えたら売り上げが増えます。
ただし、従業員が忙しくなるので嫌がるからとか、子供を遊びに連れて行くので休みますとかで、人手の確保に困るなんて事が有るかもしれません。
人手の問題より、休みが増えたらサービス業は、売り上げが増えます。
これは、サービス業なら別の業界も同じだと思われますが、年間3日の休日が増えることで、年収が1パーセント増える可能性があります。
よほど、閑古鳥が鳴いていない店なら、店の収入も従業員の収入も増える事になります。
土日祝日が休みの人は、余暇時間が増えれば、何か違うことをします。
買い物に出たり、遊びに出たり、何らかの動きがあります。
100パーセントではありませんが、動く人たちが増えることで大きな経済効果が生まれてます。
特に三連休ともなれば、遠出をすることもありますから、泊まりでどこかへ行くことも有るでしょうから、ホテル・旅館においても経済効果を生む事になるでしょう。
休日が増える事で個人消費が拡大される事になります。
中には、休日は寝るだけだとか、休日出勤が増えるだけだと言う人がいるかもしれませんので、全ての人が、動くとは思えませんけれども、動く人が増える事によって、何らかの消費が拡大しています。
ただ、オフィス街しか無い場所での飲食店や、そのビルの社員の食事のために働いている場合は、平日の方が忙しそうですので、飲食店も全部の飲食店が休日の方が売り上げが伸びるとは言い難いかもしれません。
ただ、世の中の半数以上の飲食店は、休日の方が忙しいだろうと思います。
それは、大半の一般客を商売相手と考えるサービス業に言えると思います。
なので2023年は、2月10日、4月29日、9月23日の3日間の祝日が土曜日になったことによって、飲食店等のサービス業系の売り上げは、半減する事になるでしょう。
祝日と土曜日が重なり、休日が減る事になってしまうのですから、一般的な飲食業は、年間売り上げの約1パーセントを損した事になるはずです。
多くの飲食業界やサービス業からしたら、休日が3日減ることで損をしている事になると思います。
ですが、製造業は、年間休日が増えると稼働率が減る事になるので生産量が減ると言うでしょうね。
要するに製造業としたら、三日間の年間休日が増える事によって、1パーセントは生産量が減る事になるので嫌がるでしょうね。
ただ、製造業で実際に働く人達はどう捉えるでしょうか?
工場で作業をしている人達は、休みが増えるので、遊びに行けたり、趣味を満喫する時間だったり、そんな時間が増えるわけですから、ラッキーと考えるのではないでしょうか。
製造業で困ると思う人は、給与を支払う側と、生産を管理する側となるのではないかと思います。
社員に支払う給与が、休日が増えても同じになのですから、日割りで考えたら高い給与を払う事になるとか、稼働日が少ない事によって、生産量が足りないとなる。
この辺りから、土曜日の祝日は振替休日にしたら嫌がられると思います。
土曜日の祝日を振替休日にしたいと思う経営者と、休日を増やしたいと思わない経営者。
経済界の重鎮たちが、土曜日の祝日を振替休業にしようと言わないなら、法改正には中々ならないでしょうが、この辺りが言い出せば早いでしょうね。
国内の労働者と経営者の比率を考えたら、労働者の方が圧倒的に人数が多い。
人が動き、消費が少しでも拡大したら、国に収められる税金も増えるでしょうから、土曜日の祝日は、振替休日にするべきではないでしょうか。
お金は、血液と一緒ですから、流れができれば、回り回って自分達が経営する会社に帰ってくると思います。
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