第三十話
僕はリクトと話しながら鍛錬をした後、二人で観光に行った。そしてそのついでに神殿にも行った。僕達は食べ歩きもしたし僕はルイーズの為にとても綺麗な細工の置物と僕の目の色である青色の魔石が入った万年筆をお土産を買った。リクトはお土産を買う相手は誰もいない為何も買って居なかった。後恋人が欲しいとブツブツ文句言っていた。まあ普通の人間は貧乏騎士爵の四男に嫁ぎたいと思わないだろう。ましてや美男な訳でもないのだから。まあリクトは性格が良く変に媚びない為僕にとってはとっても接しやすい相手だ。僕の補佐官で従者のミカもいい奴だが、幼い頃からの付き合いのためか僕にずかずか言ってきて少しめんどくさい。それに仕事をサボったりすると怒り、それが怖い。
「殿下、政略結婚反対だって俺朝言って居たけれどいい部分もあるのかもな。俺みたいなやつには政略結婚でもないと嫁ができなさそうだし。俺の夢はチートハーレム生活だったのに。夢に見た異世界生活が…….」
「そんな事言うなって。言っとくけれど僕が規格外なだけでお前は魔法も超級まで使えるし世間的に見たら強いぞ。それが知られて居ないだけでな。」
「そうか。ありがとな。俺は学園が終わったらこの世界に来て初めての友達であるお前とも会えないだろうし。」
「がっかりするなって。あれだったら将来ローザム大公家に使える?そしたら僕が即位と同時に王宮魔法師に異動されるし、僕の近くに一生いられるぞ。」
「それはいいかもな!」
「それにモテるぞ。多分。皆僕と繋がりを持ちたいみたいだからな。」
「ありがと。それにしても王太弟様は大変だな。」
「本当にそうだよ。ああー仕事めんどくさい。やりたくねえー。絶対帰ったらミカにたまっている仕事やらさせられる。最悪だー。宿に帰ろ。そして今度僕が行ってみたい国があるんだ。東の国で江戸王国って言うんだ。知っているか?」
「いや。聞いた事ない。」
「今度兄上に相談して許可をもぎ取ったら一緒に行こうぜ。国交をまだ結んでいないから観光のついでにそれをするって言ったら許可をもぎ取れるだろう。絶対莫大な利益が出そうだしな!大陸の国は一つも国交を持って居ない。彼の国は今鎖国状態だからな。」
「それって江戸時代に似ているね。」
「エドジダイ?ってなんだ。説明してくれ。」
「俺がこっちの世界に来る前に住んでいた国、日本の時代区分の一つさ。説明すると長くなりそうだから省くけれど鎖国をして居たんだ。」
「確かにそれは似てそうだな。」
「だろ?」
「世界中を一緒に旅しような!」
「もちろん」
僕達は新たな冒険へ旅立つことを考えながら宿に戻って教都を出発する準備をするのだった。
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