第十七話

僕はルイーズが学園に戻るのを見届けた後男爵邸の客室に戻った。そして兄上に今日起きた事についての報告をする為に報告書を書いた。そこには僕がアゾミスタに言って集めて貰った証拠のコピーをつけておいた。その為何者かに処分されても大丈夫な様にしておいたのだ。そしてその書類を僕は転移魔法で兄上の執務室に送った。僕は兄上の驚く顔を思い浮かべてにやにやしてしまったが堪えた。そうしていたら再び男爵がやって来た。

「王太弟殿下、軽食をお食べ下さい。毒が夕食に紛れ込んだ為お出しできなかった為。夕食の件誠に申し訳ございません。」

「よい其方は被害者だ。犯人は見つかったのか?」

「いえまだです」

「そうか」

「誠に申し訳ございません。私の力不足なばかりに」

「よい」

僕は軽食を受け取って勘定をかけた。そしたら毒がない様で僕は安心して食べた。軽食もまあまあ美味しかったただ僕が王城で食べたものには及ばなかった。そして僕は少し剣を振っていた。アゾミスタがまたいきなり現れた。

「アゾミスタ気配消すの得意だな。どうやって此処の来ているのか?」

「転移魔法です」

「其方も使えるのか」

「はいっていうか殿下も使えたのですか。普通は魔族しか使えないのですが」

「そうだったのか。通りで誰も使う人がいないし対策が全くないわけだ。」

「確かにそうですね。私が幾ら四天王といえど魔王様には遠く及ばないのに余裕で貴族屋敷に入れたので」

「っていうかお前四天王だったのか」

「はい諜報のアゾミスタです。」

「まあ良いや。何か手掛かりはえたか?」

「はいこれが証拠です。後これは報告書です。」

「そういえばどうやって情報を得ているのか」

「見せましょうか」

「頼む」

アゾミスタは見せてくれたが僕は気持ち悪くて無理だった。

「アゾミスタしまえ」

「はっ殿下大丈夫ですか」

「僕にはお前の従魔が見ていられなかっただけだ。ただ確かに情報は得れるな。すごいな。」

「有り難うございます」

アゾミスタは去った。僕は書類に目を通して行った。そこには多くの有用な情報が書いてあった。そしてフォーモル侯爵の動機は溺愛する庶子の娘が僕に惚れてしまったそうで娘の希望を叶える為だと知った。ただもう一つは陰でやっていた建国当初から禁止されている奴隷商売を行っていたからみたいだ。僕と奴の娘が結婚したらそれが見逃されると考えたみたいだ。僕はなんて馬鹿なやつなんだろうと思った。そして書類を見ているうちに僕は眠くなったので寝落ちしそうになったから急いでアイテムボックスに入れてベッドに寝っ転がった。そうしたらとてもすぐに寝れた。

















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