第九話
「兄上、僕が精神支配魔法をかけといたので素直に喋るでしょう。安心してください。それよりルイーズの警護は増やしましたか?」
「王室の影を5人つけた。レオも影をこれからはつける。」
「影は強いのですか?」
「強い。ついてこい」
「はい」
「他のものは来るな。」
僕と兄上は宮殿の奥の方に入った。そしてそこには扉があってそこの扉から出たら森があった。兄上は何も喋らずに進んでいった。僕はここがどこかわからなかった。
「兄上ここは?」
「聖なる森だ。王家の墓所だ」
「王家の墓所はセイトールでは?たしか王家直轄地の」
「あそこは名目上のだ。骨などはここに埋葬されている。そして彼処には頭蓋骨と遺品の一部がある。本当の墓所には王族しか行けない。それも絶対に臣籍降下しない。レオ、レオは王太弟、要は次期国王だから連れてきた。」
そして大きな建物が出てきた。
「これは?」
「聖堂だ。ただまだ奥に行くぞ。ここは王族じゃないと何も見えない。ただ例外があって特別な指輪を持っていると入れるがな」
そして小さい家があった。兄上はそこに入っていった。僕もついていった。
「陛下よくお越しになりました。そこのお方は」
「余の弟であり跡継ぎ」
「そうでしたか。私は影のおさのゼロスにございます。」
その時他の人も出てきた。
「陛下、お久しぶりです」
「久しぶりだな、ゼロとぜろす」
「「はっ」」
「ところで陛下お隣のお方は」
「余の弟であり」
「兄上、僕が言います。僕の名前はレオナルドリンガリアフォンローザム。ローザム大公で父上の三男、兄上の弟、王位継承権第一位で王太弟です。よろしく、ゼロス殿とゼロ殿」
「「殿下こちらこそ」」
「それで兄上彼らはどんなことをするのですか」
「レオ彼らは王国を影から守る暗黒騎士と影だ。まあ職務はほとんど同じで影は暗黒騎士より弱いという感じかな。コードネームは番号で各長がゼロかゼロスと名乗る。それ以外のコードネームは役職関係なく適当だな」
「何をするのですか」
「主に要人の影からの警護と諜報、後方撹乱などだ。」
「では模擬戦をしてください」
「レオ、少し待て。今日暗殺者に襲われて怪我をしているのに模擬戦などは認められん。模擬戦は完全に怪我が治ってからだ」
「ちぇっ」
「殿下、いずれ戦いましょう。私達も楽しみにしています」
「わかった。いずれまた来る。そしたらともに模擬戦をしよう。強者の気配がある。」
「殿下もそうですよ」
「そうか。ただお世辞は言うな」
「私達は殿下や陛下の前では本音しか言いません。」
「そうか良かった。」
「レオ戻るぞ」
「はい兄上 またな」
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