第八話

王城内の牢に着いた。僕は受付に向かった。

「疲れているところすまないが僕の襲撃犯とあわせて欲しい。この近衛騎士達も護衛として同席させる。」

「国王陛下の許可は?」

「もちろん得ている。信じられないのなら聞いてくれば良い」

「看守長にお伝えて参るのでお待ちを」

しばらくして受付と看守長が出てきた。

「栄ある王国の若きライオン、レオナルドリンガリアフォンローザム王太弟殿下今すぐに準備させます。棒が殿下と犯罪者の間にはありますし、近衛騎士様がたが居られるのでおそらく安全でしょうが報告もしました通り彼らは薬に侵されております。どうかお気をつけて下さい。」

そして看守の制服を着たものが看守長に耳打ちした。おそらく準備ができたのだろう。

「殿下準備ができたようです。ついてきて下さい。」

「うむ」

僕は部屋に通された。そして10人の近衛騎士のうち2人が扉の外に立ち後の8人は僕の周りを囲んだ。そして僕の顔の前には誰も立たなかった。そして看守長が僕の隣に立った。僕を襲った奴らのトップは縄に縛られて棒の向こうにいた。

「お前」

「君たちは負けた。さあ何故僕を襲ったのか教えてもらおうか?」

「俺の商会を潰したからだ。」

「何商会だ」

「それは……」

「名前は?」

「絶対に言わない」

「誰かに雇われたのだろう?」

「違う」

「そうなんだ。僕には君が本当のことを言っておるようには見えない。精神支配」

「なっ」

「君は何故僕を襲った?」

「それはフォールライト王国の王妃に依頼されたからです。後俺の商会がローザム商会の台頭によって潰れたということもあって受けました。そしてもたったお金で暗殺者を雇って俺自ら乗り込んだ。後あそこでお茶を飲まさせられてから何か感覚がおかしかった。」

「フォールライトか。あそこは問題を起こした国だな。確か王女は修道院送りになったが途中で盗賊に殺されたとか売り払われたとかで王太子は廃嫡で幽閉だったはず。」

「そうですね殿下」

「何故王妃が僕を殺したいのやら。陽動か?本当はルイーズ狙いであり得るかもしれん。」

「誰か兄上に伝えよ。ルイーズの護衛を増やすようにと」

「はっ」

1人の騎士が部屋を出ていった。

「続きだ。お前の名前は?」

「アランだ。ただのな俺はお貴族様じゃないから姓なんて持っていない。お貴族様はずるいよなあ」

「まあ良い。これより看守の質問にに素直に答えるように。僕はこれで失礼する。」

僕は部屋を出た。騎士達はついてきた。

「殿下誠に有難うございます。殿下の魔法により少しは情報を掴めました。後は我々が必ずは黒幕を見つけましょう。」

「頼んだぞ。僕は兄上の元に戻る。」

「はっ」

「殿下今日はありがとうございました。」

「ご苦労であった。これからも励め」

「はっ」

僕は牢を出て兄上の執務室の方へ向かった。

















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