第四話

次の日僕はソロで依頼をこなすことにした。そしてそのことをレンに伝えさせた。そして僕はラックを連れてシラユキで冒険者ギルトに向かった。そしてラックにシラユキを預けて中に入った。そして依頼の置いてある掲示板を見たら盗賊退治が出ていた。僕はSランクになる条件に盗賊を1人で討伐するというのがあるのを思い出してそれを受けることにした。

「すみませんこの依頼を受けたいのですが。」

「子供はAランクの依頼なんて受けないで薬草採集でもしてなさい。」

僕はカードを見せながら言った。

「僕はAランクですよ。」

「カードを貸して下さい」

受付のエルフの女性はカードを機械にスキャンした。

「本物だわ。受注手続きは完了しました。」

僕はカードを返されて外に出た。

「ラック行ってくる」

「殿下私もお供いたします。」

「いや僕1人で行く」

「1人はダメです。殿下は王族です。」

「ちぇっついてくるのは許すが手は出すな」

「はっ」







僕はシラユキで門のところに行った。

「身分証を出して下さい」

僕は何の身分証を出せば良いか迷ったが王族としての身分証と冒険者カードを出した。ラックはまだ着いて来ていた。ラックの馬は普通の馬だが僕の馬は神馬だおそらく途中で着いて来られなくなるだろうから気にしなかった。門番は僕の身分証を見て慌てていた。

「殿下お通りを」

「励めよ」

「はっありがたきお言葉」

僕は王都を出て人が減ったためシラユキに全速を出させた。僕はなるべく早く依頼をこなしたかったのだ。そして2時間ほどかけた。後ろを見たらラックはいなくなっていた。その時女性の悲鳴が聞こえて来た。僕は急いで声の出た方向に駆けた。そこには2人の女冒険者がいた。

「何事だ?」

「商隊の護衛をしていたら盗賊に襲われて」

「そうか助太刀する」

僕は無詠唱でウィンドカッターを沢山出して盗賊らを全員殺した。馬車の中から商人が出てきた。

「冒険者様ありがとうございます。おかげで命拾いしました。」

「なーにただ盗賊闇の力を討伐するために来ていただけだ。そしてたまたまお前たちが襲われていただけだ。まあいいや。僕は彼らを街まで連れていかないと。アイテムボックス」

僕は盗賊の死体をアイテムボックスに入れた。

「冒険者様ありがとうございました。また王都で会えることを願っています。私達はリール商会と申します。今度私たちの元へ来て下さい。お礼に白金貨5枚をお渡しいたします。」

「いや大丈夫だ」

「いいえこれは私らの気持ちです。もしこの商品が取られていたら白金貨50枚ほどの損失となったので。」

「なら今度行こう。では失礼」

僕は王都に戻った。そして面倒なことになったと思っていた。




















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