第三話

僕たちは空を飛んでいた。そして出発から7時間ぐらい経った。もう少しで夕暮れだ。

「はあもう魔力が限界に近い」

「リクト魔力少ないな僕なんてまだまだ余裕だよ。僕は後1週間ぐらいは余裕で飛び続けられる。」

「殿下が異様なだけだ。」

「そもそももっと魔力効率上げれば長く飛べるし」

「はあもうだめだー」

「リクト、弱音を吐くな。とうとう付いたみたいだぞ」

「そうだな。依頼書に書いてある特徴と一致する」

「よし着陸」

「はあ俺疲れた」

「お前の魔力が低すぎ」

「殿下が異常なだけだろってやばワイバーンが向かって来ているんだけれど俺もう疲れて倒せないよ。魔力も切れたし。」

「僕がやろう。」

「100匹以上居るんじゃないか」

「100連ワォーターアロー」

「よく出来るな」

「まだ余裕だよ。後5匹か。5連ウィンドカッター」

「すごいなそもそも普通ワイバーンを初級魔法1発や中級魔法1発で倒せないよ。それに素材の保護もね」

「そうか簡単だと思うが。アイテムボックス」

「さらにアイテムボックスとかチートかよ。転生者の俺は魔法がある程度使えるだけなのに」

「よし王都に戻ろう」

「俺そんな魔力ないんだけれど」

「転移すればいいじゃん」

「転移できるならなぜ行きでしない?」

「一度行ったことがあるところしかできないから。」

「まあいいや早く戻ろうもう夜だぜ」

「そうだな手を繋いで」

僕たちは手を繋いだ。

「転移」

「その瞬間浮いた感覚がしてすぐに王都の裏通りに着いた。裏通りは治安が悪いのですぐに表通りに出た。

「お前の転移すごいな。俺は空間の適性ないからできないよ。」

「そうだなお前は水と火と風しか適性無いもんな」

「そうだ。冒険者ギルトについたみたいだ。」

受付に向かった。

「何のようでしょうか?」

「依頼完了の報告に来ました。」

「ギルトカードを見して下さい。」

そして機械に僕とリクトのカードを通した。

「はいそうですねちゃんと完了されているようです。リクトさんDに昇格試験を受ける資格が発生しましたがどうされますか。」

「もちろん受けます」

「ではここにサインをそして2週間後にまた来て下さい。テストは2週間後です。」

「ありがとうございました」

「報酬は山分けです。現金でしょうか?それともギルトカードに」

「「ギルトカードでいいです」」

「わかりました」

そして僕は受付から離れた。今回の受付の人は朝と違い愛想が悪かった。

「よし売却に行こう」

「殿下が倒したから殿下が素材代でいいよ。」

「本当か」

「ああもちろんタダで貰うのは気が悪いからね。それにさっき報酬を2人で分けたし。ただ着いて行っただけなのに」

「なら遠慮なく貰うよ」

「先に寮に戻っているよ。」

「じゃあな」

「じゃあな」

僕はすぐ隣の解体所に向かった。

「すみません解体をお願いしたいのですが」

「朝の坊主じゃないか。今度は何だ?」

「ワイバーン105体です。」

「すごいなただ解体は今忙しいから難しいぞ。できても1ヶ月後とかだな。」

「そうですかでは良いです。ありがとうございました。」

「頑張れよ期待の新人さん」

僕はギルトを出ようとしたらレンが外で待っていた。

「なぜ僕がいるとわかった?」

「殿下の魔力を探知したのでお迎えに上がりました。シラユキ様にお乗り下さい。」

「わかった」

そして僕は寮に戻った。
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る