第十一話
僕達は会場に戻った。そしてルイーズをリクトール公爵家のものに返した。
「叔父様では行きましょうか。」
「そうだな」
「余は場所はわからないから案内してくれ」
「その前に前触れを出さなければ」
「殿下もうお帰りですか。殿下お隣のお方は」
「余はキーロク帝国皇帝じゃ」
「皇帝陛下申し訳ございません。テレサフォンミロードと申します。ミロード子爵夫人で殿下の専属侍女にごじます。どうか先程のご無礼お許しを」
「余はそのようなことで不敬罪に問わぬしどこが無礼なのかがわからぬ安心せよ」
「ありがたきお言葉」
「テレサ丁度いい母上に今から二人で向かうことを伝えよ」
「わかりました」
「レオナルド良き侍女だなそなたに対する絶対的な忠誠心がある」
「ありがとうございます主人として鼻が高いです」
「まあゆっくり行くとするか」
「レオ、王太弟になってどう変わった?」
「まず教育が前よりも良くなったし執務の量が増えました。また貴族に馬鹿にされることもなくなり媚を売られるようになりましたね。あと偽名を使わなくなって自由時間が減りました」
などと様々な話をした。そして母上の部屋の前についた。僕はノックした。
「母上レオナルドです。入ってもいいですか。」
「もちろん入ってきなさい」
「失礼します。」
「レオ建国祭はどうだったたってなんで兄上がいるの」
「久しぶりだねレオにおレーナ似合いたいと頼んだら連れてきてくれたよ。」
「まずはレオからよ」
「母上僕ルイーズに愛していると伝えたら私もだと言ってくれました。僕嬉しかったです貴族はとっても面倒でしたが娘を側妃にとうるさいのです。それは王族だからな」
「余にもうるさかったぞ余は皇后の他に10人ほど側妃がいたがみんな流産するか懐妊しなかったぞ。だからもっとアップローチがひどかった。レオはマシの方だ。」
「これ以上ひどくなったら僕はパーティーの出席時間を減らします。僕は側妃なんていらないのに。ルイーズだけでいいのに」
「ふふレオ変わったわね」
「そうだな」
「昔は妃なんていらないって冒険者になるって言っていたじゃない」
「僕は今でもぼうけんしゃになりたいです。リクトと一緒に登録する約束をしています」
「レオリクトとは誰だ?」
「叔父様僕の友達です。」
「たしか魔法の才能もあるのよね。」
「はい」
「友だちもいるのか良かったなあってみたいぞ」
「リクトは騎士爵子息です。叔父様に呼ばれたら緊張してしまいます」
「兄上、私でさえあったことのないのよ兄上が先走るのはだめです」
「ちぇっオレーナいいじゃないか5年ぶりに来たんだぞ次いつ来るかわからないんだしな」
「だめです兄上」
「わかったよリカルドに頼んでみよう」
「母上、叔父様僕眠いです。」
「じゃあそろそろお開きとするか。」
僕は部屋に戻った。ただ少しフォートライト王国に対して警戒心を持っていた。
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