第六話
「レオナルド殿下私城下町に出るなんて初めてです。12年も王都に住んでいるのにいつも馬車で移動していました。」
「そうか僕はよくコソコソと城を抜け出していたよ。」
「初めて見る景色が多くてとても興味深いです」
「そうかそれはよかった」
「あっ見てくださいレオナルド王太弟殿下あそこには私がいつもドレスを買うお店です。初めて見ました。」
「中を見てみるか」
「いいえ大丈夫です」
ルイーズ嬢が一つのお店のケースの中にある宝石に目を引いたように見えた。
「何か気になるものがあるのか」
「いいえ」
「いや気になっているのだろう 店の中に入ろう」
「しかし」
「こんにちは何用ですかな」
「店主か彼女がこの宝石が気になっているみたいなんだ」
「なぜ欲しいんだお嬢さん」
「それはレオナルド殿下の瞳の色だからです。」
「殿下はどうされるのかな」
「もちろん買います」
「そうですか金貨5枚だ」
「殿下いいですよ」
「これだ」
「お買い上げありがとうございます。」
「はいどうぞ」
「殿下わざわざありがとうございます。一生の宝物にします。」
「おっ美味しそうな肉だなほろほろ鳥か」
「そうだお兄さん食べるかい」
「ああ二つくれ」
「大鉄貨4枚だ」
「はい」
「毎度ありほれ二つだ」
「ありがとうルイーズ嬢どうぞ」
「殿下ありがとうございますしかし毒味はしないで大丈夫なのですか?」
「僕が鑑定で確認したし屋台で毒は盛れないから安心しろ」
「ありがたくいただきます。美味しいです。屋敷で出るものも美味しいのですが、こういう素朴なのもいいですね。」
「そうだろ、ここら辺のはまずいのはまずいが美味いのは美味い。二つに分かれているのだ。」
そしてどんどん歩いていった。学園が見えて来た。
「リクロール公爵家の迎えが来たようだな。じゃあここで。」
「殿下今日はありがとうございました。楽しかったです」
「王太弟殿下恐れながらリクロール公爵家が殿下を王城まで送りたく存じます。」
「別に大丈夫だ。ロン、ブロ、」
「はっここに」
「騎士達を集めろ終わったと」
「すぐに」
「殿下馬にお乗りを」
「うむでは戻ろう」
そうして僕は王城に戻った。ちゃんと今回は護衛をつけて行ったため誰にも怒られなかった。ミカが「レオ殿下執務を放り出して行ったデートはどうでしたか。」
「楽しかったよ。ルイーズ嬢に青色の宝石がついているペンダントを興味を持っていたようだからプレゼントした。ミカ何か問題か?僕の私有財産で買ったから安心しろ。後ほろほろ鳥の焼き鳥を食べた。とても美味しかったよ。ちゃんと鑑定で毒がないか確認したから心配はいらない。」
「レオ殿下貴方は常識がないようですね。普通初デートの時には男性がプレゼントするものです。後食べ歩きはしないでくださいと何度も言っているでしょう。ただちゃんと近衛に伝えて護衛をつけたことは褒めましょう。」
「はぁもう過ぎたことだしいいだろう。」
「今回はいいですが次からは気をつけてください」
「わかった」
「じゃあ執務の続きをしよう」そうして僕はミカと一緒に執務を再開した。
この後夕食でも僕は兄上と義姉上そして母上にそのことを聞かれた。母上は僕の機転を褒めてくれたのが僕にとってはとっても嬉しかった。
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