第10話 県大会(前編) (10月)
10月29日土曜日。朝晩はだいぶ冷え込んできたが、日中はまだまだ暑い。いよいよ待ちに待った県大会が明日に迫った。北ヘッドコーチはコンタクトの練習を控え、オフェンス、ディフェンスの最終確認程度の軽いメニューにとどめた。練習時間も30分程度、早く切り上げるつもりだ。北ヘッドコーチは不安だった。≪子供たちを信じよう≫と何度も言い聞かせたが、不安がよぎる。ほんの半年前、あれだけボロボロにやられた子供たちを勝たせてあげることはできるのだろうかと。≪いや、大丈夫。こいつらならやってくれるはずだ≫と再度言い聞かせ『集合!』とみんなを呼び寄せた。『今日もお疲れさん。いよいよ明日が本番の県大会です。今日は十分休息、睡眠をとって下さい。では明日1試合目のスターティングメンバーを発表します。それと同時にジャージを配ります。呼ばれたら返事を。』テント前のベンチに天満のファーストジャージが並べられていた。胸に天満のロゴが入っている真っ赤なジャージである。
『1番コーイチロー』『はい』『キャプテンとしてみんなを盛り上げてくれ』『はい!』
北ヘッドコーチからジャージが授与される。保護者席から拍手が起こる。
『2番ユーキ』『はい!』『膝は大丈夫か。悪かったら遠慮なく言ってくれ』『はい!』
『3番アン』『はい』『お前はレディースでも活躍するんだ。わかったな』『はい!』
『4番ハーフ、ソータ』『はい!』『敵と味方の状況判断をしっかり。』『はい!』
『5番スタンド、コースケ』『はい!』『お前は球出しが遅い。味方ラインの状況判断を早くしろ』『はい』
『6番センター、シンゾー』『はい』『ラックに飲み込まれすぎるなよ』『はい!』
『7番左ウイング、ケンタ』『はい』『来年はお前がフルバックだ。今年はウイングで走ってこい』『はい!』
『8番右ウイング、リューノスケ』『はい』『ぶちかましてこい。それとおじいちゃんによろしくな。』『えっ』北ヘッドコーチは思い出したのだった。≪大文字…珍しい苗字だが、どっかで聞いた覚えがあると思ったら、ゼンヤンの大文字総監督のお孫さんだったのか。どうりでラグビーセンスがあると思った。ラグビーの血筋だったか。≫北ヘッドコーチは、リューノスケにうなずいた。
『9番フルバック、ユージ』『はい』『最後の砦だ、ユージ、頼んだぞ。』『はい!』
次からはリザーブだ。北ヘッドコーチは『試合中はいつ呼ばれても行けるように準備しておくように。』と声かけた。
『10番、ダイゼン』『はい』『ピラー、しっかり守ってやってくれ』『はい。わかりました。頑張ります。』
『11番、タケミ』『はい』『もし、ユーキの膝の状態が悪い時は準備しとけ。』『はい』
『12番、キンタロー』『はい』『フォワード、スタンド、両方準備しとけ!』『はい』
『13番カンシュー』『はい』『センター、ウイングで準備しておけ』『はい!』
『14番フースケ』『はい』『ウイングで準備しておけ。お前のスピードと勇気あるタックルは必ず武器になる。』『はい』
『15番、ノア』『はい』『2試合目は左ウイングの先発だ。準備しとけ』『はい』
それぞれにジャージが配られた。身の引き締まる光景だった。涙浮かべる保護者もいた。天満の保護者は皆、北ヘッドコーチの熱い指導に感謝し、信頼していた。時々口悪く、子供たちに罵声を浴びせることもあったが、北ヘッドコーチの真剣さや情熱があるが故の事と理解していた。県大会のエントリーがAブロックだったこともそうだ。どの保護者も今までの交流戦や練習試合の結果をみれば、Aブロックであれば、よくて1勝ぐらいと思った。Bブロックなら、もっと勝てたのに、と。それはAブロックに登録した時点で北ヘッドコーチを含めた、お父さんコーチ全員もほぼ、同様の考えであった。久米ジュニア、筑ヶ谷、ゼンヤンの3チームには歯が立たない。よくて1勝か2勝、奇跡で3勝ではないか。とにかく全敗は免れたい、と願うのであった。しかしこの天満少年ラグビークラブ内に全勝優勝を確信して止まない人物がいた。
『オイ、リューノスケ、お前の捨て身タックル(第7章大分戦参照)できるようになったぞ。』ノアが声をかけてきた。『ああ、見とった。でも、あぶねーぞ。頭打つぞ。』リューノスケがスパイクを脱ぎながら答える。『でもお前より大きいけん、大丈夫やろ。』ノアは背伸びする。ノアは続けた。『2試合目は先発で出るけん、1試合目は負けるなよ。』『意味わからん』『2試合目は私が出るけん勝てる!』『そういう意味ね。でも1試合目も勝つよ。』『絶対勝てよ!』とノアは立ち去った。リューノスケはなぜか微笑んだ。
コーイチローがアンに近寄った。『アン、明日、絶対勝とうな。』アンはきょとんとした。コーイチローがこのように口に出して≪勝とうな≫なんて。コーイチローの澄んだ目に闘志の炎が見えた気がした。汗が光って見えた。アンは胸がキュンとなって『うんっ』と短く答えた。
ユージ、シンゾー、コースケの3羽ガラスは大いに盛り上がっていた。肩を組んで『勝つぞ!勝つぞ!』と連呼している。誰かのお母さんが『どうしたと?』と聞いてみると、『明日勝ったら、コースケのお父さんが焼肉、
10月30日、快晴の日曜日。いよいよ県大会の1日目である。場所はゼンヤン本拠地でもある春日球技場。福岡県下の全23チーム、延べ35チームが集まる。開会式では元日本代表の方が激励に現れるほど盛大だ。1日目は全35試合が組まれる。天満はBコートで10時から久米ジュニア戦、12時30分から志免ジュニア戦である。試合は前半12分、ハーフタイム2分、後半12分で行われる。特記すべきはトライ後にコンバージョンキックがあることである。よって天満は短い時間であったが、ユージ、リューノスケにコンバージョンキックの練習をさせていた。結果、キックオフは飛距離と高さのあるユージに、コンバージョンキックは正確性と安定性でリューノスケに決まった。
9時30分、清水コーチを中心に試合前のアップを開始する。北ヘッドコーチとキャプテンであるコーイチローは、エリアかボールか決めるじゃんけんに出かけた。『もっと足を上げて!心拍数を上げろ!』清水コーチがいつも以上に声を上げる。子供たちもいつも以上に声を上げた。チームの雰囲気は非常にいい。北ヘッドコーチとコーイチローが帰ってきた。何でもじゃんけんに勝ってボールを選択したらしい。『そろそろ会場に移動するから集合!』北ヘッドコーチがみんなを集めた。『移動する前に一つだけ注意がある。コーチの皆さんも聞いて。』お父さんコーチも集まった。『試合中、コーチたちは一切、お前たちに声は掛けない。他のコーチも声は掛けんで。試合中は自分たちで声を掛け合え。一番、俺が言いそうだけど、黙っとく。わかった?』北ヘッドコーチは自虐的に言った。子供たちは笑顔で『はいっ』と答える。『じゃあ出発!』ついに天満ラグビークラブの初陣だ。
同時刻に久留米の古豪、久米ジュニアラグビークラブもミーティングを行っていた。久米ジュニアラグビークラブ。久留米市河川敷グランドを拠点とする、老舗の少年ラグビークラブである。『小学生のミニラグビーでフィジカルに頼ったラグビーをしていたら将来、他の子も大きくなってフィジカルだけじゃ通用せんって、本人が困る。小学生の間はハンドリングやパスを強化せんと。』との監督の方針でパスラグビーを伝統とするチームある。小学生は成長期、筋力トレーニングは絶対にしない。コンタクトの練習も必要最低限にしている。さらに保護者負担のゼロもチーム方針に掲げている。お茶当番は無し。お父さんコーチの強要もなし。休憩用のテントは子供たちで張っている。無駄な飲み会もない。北ヘッドコーチなら≪それはちょっと寂しいかな≫と思うだろう。
久米ジュニアの監督がハッパをかける。『まずはこの初戦、天満戦は確実に勝とう。いいか、たった半年前の交流戦では7対2で天満に勝っとうとバイ。絶対、落とされんバイ。でも油断しとったらいかん。お前どん達のラグビーば、しっかりぜにゃんよ。お前どん達のラグビーはパスラグビーやろ。右に左に振り回して、相手ディフェンスを崩そう。天満をギャンと言わせてこい!』
赤ジャージ、白パンツ、白ヘッキャ、赤白ソックスの天満に対して、青黒ジャージ、黒パンツ、黒ヘッキャの久米ジュニアが整列した。明らかに天満の方が体が小さい。一礼して久米ジュニアの選手はコートに散らばる。天満はユージがキックオフの準備をする。緊張の一瞬だ。ホーンが鳴った。レフリーは右手を上げ、『ピーッ』と笛を鳴らす。ユージはボールを軽く上げ『いくぞ!』の合図でキックし、試合開始だ。ユージは左15m付近に高く蹴りだす。久米ジュニアはボールキャッチが乱れるも、どうにかボールをキープすることができた。久米ジュニアは右に展開(天満側から描写しています。)リューノスケ、タックルに入る。タックルを受けた久米ジュニアは慌ててパスを出し、ボールを前にはじいてしまう。レフリーは笛とともに『ノックオン』と手を振った。リューノスケは小さくガッツポーズを見せる。マイボールスクラム。ハーフのソータは左に展開。スタンド、コースケ、左のシンゾーにはパスを出さず、ゆっくりと前進。久米ジュニアはコースケ目掛けてタックルに入る。タックルを受ける瞬間、コースケは後ろから走り込んできたユージにオフロードパス。しかし、このクロスは久米ジュニアに読まれており、なんなく潰されてしまう。アンがシールドに入る。すかさずコーイチローがボールを持ちだし、左横に走り出す。コーイチローお得意の横走りだ。しかし久米ジュニアは3人がかりでコーイチローを潰した。しかし集積が早い。アン、ユーキがシールドし、ソータが≪ラインはできている≫と、素早くスタンド、コースケにボールを出した。しかし、≪敵のディフェンスは人数が揃っている≫と判断したコースケは自分で突進し潰された。シンゾー、ユーキ、アンが必死にボールを守る。そのボールを再びコーイチローが持ち出す。また左に横走りを試みたが、潰された。今度はコースケ、シンゾー、ユーキがラックに入る。アンが持ち出した。アンはやや右前方方向へ突進を試みるも、久米ジュニアの3人に止められてしまう。リューノスケ、ソータ、コースケがラックに入る。これらの連続攻撃で敵陣5メートルまで深く食い込んだ。天満お得意のラッシュのエリアだ。次はユーキが左へ持ち出すも早々に潰された。しかし天満の集積は早い。なぜかセンター、シンゾーまで参加している。アンが持ち出す。お得意の突進で後2メートルまで近づいた。アンがボールをダ(ウ)ンボールすると、すかさずコーイチローがボールを拾い、縦に突進してトライ。レフリーは右手を上げ笛を鳴らす。試合開始1分30秒の先制トライだった。天満の選手はコーイチローの肩をたたく。思わず笑顔がこぼれる。天満保護者席は歓喜の渦に包まれた。まさか天満が先制するなんて。お父さんコーチも笑顔で選手へ拍手する。試合中の選手への声掛けは北ヘッドコーチに禁止されていたからだ。北ヘッドコーチも声をかけたかったが、グッと我慢した。大きく拍手するのみだった。ちょっと右に角度があるコンバージョンキックではあったが、リューノスケはなんなく決めた。拍手が巻き起こる。トライで5点、コンバージョンキックで2点、合計7点を獲得した。
ユージのキックオフで再開される。ユージは先ほどと同じような左15m付近を狙うも、やや浅かった。久米ジュニアは前に出ながらノーバンでキャッチ。猛然と突き進む。それをどうにか止めた天満だったが、久米ジュニアは右にラインを素早く作っていた。久米ジュニアのハーフが右のスタンドにロングパスをすると久米ジュニアはまだ3人余っている。ディフェンスの天満はリューノスケ1人。絶体絶命の危機だ。そこに相手スタンドにパスはさせまいとコースケがタックルに入った。久米ジュニアのスタンドは、パスを出すことは出来なかった。危機脱出だ。ラックが形成された後、久米ジュニアは1度フォワードでサイドアタックを試みたが、ピラーを守るアンの強烈なタックルを食らう。すかさず左に展開する。タックルミスもあり、やや走られたが、左ウイング、ケンタがタックルに入った。小さい体をいっぱいに使い、相手選手にぶら下がるような形になりながら潰した。彼はこのタックルを全体重タックルと呼んでいた。。久米ジュニアは左に展開する。ちょうど中央付近でソータとコースケのダブルタックルが成功。倒れた久米ジュニアにシンゾーが飛び込む。倒れた久米ジュニアの選手はボールを離すことが出来ない。レフリーの笛が鳴る。『ノットリリース!』シンゾーのガッツポーズが飛び出した。久米ジュニアのディフェンスが整うのをさせまいと、コーイチローがすかさず、小さく蹴ってボールを持ちだした。久米ジュニアはたまらずコーイチローを止めに行くも、またまた得意の横走りで左に。左には久米ジュニアのディフェンスはいなかった。大きく左へ走ったコーイチローはディフェンスがいないことを確認すると今度は大きく右にかじを切り、ほぼ中央にトライを成功させた。≪どんなもんだ!≫的な顔をするコーイチロー。そのコーイチローに軽く肩をたたくユージ、コースケ。試合開始3分15秒の2本目のトライだった。
真正面のコンバージョンキックを難なく決め、得点は14-0に広がった。再びユージのキックオフで再開される。また、似たような展開になった。左15m付近を狙うも、キャッチされ大きくゲイン。右にラインを作られ、ハーフが右にいるスタンドにロングパス。先ほどはコースケがそのスタンドにタックルに入りパスを阻止できたが、今度はパスが通てしまった。ディフェンスはリューノスケしかいない。またもや1対3の危機だ。リューノスケはボールを持っている選手に浅くタックルに入ると、外に余っている選手にパスを回された。しかしリューノスケは素早く反応した。右のスペースが狭かったため、パスを回された選手にタックルに入れたのである。そう時間を稼いでいるうちに、フルバック、ユージもタックルに入った。リューノスケとユージのダブルタックルで久米ジュニアの選手はこらえきれず、右タッチラインを割った。天満ボールのラインアウトを獲得し、難を逃れた。その後は一進一退を繰り返す。天満はフォワード戦、有利とみて執拗にサイド攻撃を続けた。久米ジュニアは右へ左へ展開ラグビーを続けた。前半8分40秒、左サイド敵陣10メートル付近でブレークダウンが発生。コーイチローはラックに入ろうと思ったが、すぐ足元にボールが見えた。そのまま持ち出し、突進する。タックルを受けるも強引に本日3本目のトライに成功した。コンバージョンキックも決まり、21-0となった。まだまだ終わらない。
再びユージのキックオフで始まったが、今度はほぼ正面あたりに大きく、深く蹴った。久米ジュニアの選手は焦りからか、前にボールをはじいてしまった。レフリーはノックオンを宣告する。敵陣5メートルのマイボールスクラム、チャンスだ。スクラムからソータは左後方のコースケにパス。コースケはサイドではなく、内に切り込んだ。タックルを受けるも、倒れずに少しづつだが前に出ている。フォワード陣が集結しコーイチローは『コースケ、寝ろ』と指示。ラックにアン、ユーキが入る。そしてコーイチローが持ち出す。前半10分15秒、本日、4本目のトライをコーイチロー成功させたのだった。コンバージョンキックも決まり、28-0と大きく引き離し、前半戦を終了した。天満保護者席は大いに沸いた。久米ジュニアには負けるだろう、負けてもいい試合をして欲しいと願うものがほとんどだったから、よけいに湧いた。お父さんコーチたちも、あの久米ジュニアに前半だけで28-0とは、出来過ぎにもほどがある、と驚いた。北ヘッドコーチは≪子供たちを信じてよかった≫と噛みしめ、目を細めた。しかし、すぐに険しい顔にした。
『みんな、お疲れさん、水、入れながら聞いて。前半はいい出来だ。攻撃面は前半同様、サイドアタックを中心とした攻撃を続けよう。問題はディフェンスだ。特に右サイドで1対2や1対3のような場面が多かったやろ。リューノスケ、一人しかおらんかったやろ。シンゾー、そこを後半は修正していこう。他のみんなも気を抜くな!相手は後半は必死で来るぞ。わかったか!』『ハイッ』と子供たちは目を輝かせた。
後半も天満の勢いは止まらなかった。後半30秒でアンの突進でトライ。4分にトライを取り返されるも、6分20秒にシンゾーのトライ、8分20秒には、インターセプトからソータのトライが決まり、49-5の大差に広げた。それを見た北ヘッドコーチは膝の悪いユーキに変えタケミを投入、コーイチローに変えキンタロー、リューノスケに変えカンシューを投入した。控え組も鍛え上げられている。レギュラー組と遜色ない。10分40秒にはダメ押しのアンのトライが決まった。ユージがコンバージョンキックを決めた。ノーサイドの笛が鳴る。誰が想像できたであろうか。久留米の強豪、久米ジュニアに56-5の圧勝。保護者席では歓声が鳴りやまない。お父さんコーチも信じられない結果に拍手喝采だ。北ヘッドコーチも拍手で選手を出迎えた。天満の控えテントへ戻っても盛り上がっている。保護者は子供たちと抱き合ったり、お父さんコーチも握手し合っている。北ヘッドコーチは、しばらくそれを静観した。そして『そろそろ、集合!』と皆を集めた。『まずは久米ジュニア戦、ナイスゲームでした。おめでとう。でも喜んでばかりじゃいかん。今日はもう一試合ある。それで負けたらこの喜びも台無しになるやろ。いいか、もう一度気を引き締めろ。修正点がいくつかある。清水コーチ、ミーティング後に、軽くアップしますから。みんなは水筒持ってもう一度集合!』北ヘッドコーチは次の志免ジュニア戦で油断することなく戦うことを切に願った。
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