3話 真夜中の公園
男性三人、女性二人で自宅に集まり宅飲みをしておりました。
飲み進めていき夜もふけった頃、皆の酔いが回り夜風に当たって酔いを醒まそうと外へと繰り出していき、近くの公園に向かう事に。
街灯もほぼない道を進んでいき、ついには街灯も何も無い路地へと入っていきました。
歩を進めていくと地蔵と墓地に挟まれた公園に到着。
公園の作りとして、右側はちょっとしたグラウンド、左側には遊具という構造で。
三人友人が先頭を歩き、遊具の方へ。
二人並んでその後に続いて歩いていました。
何の気もなく右側のグラウンド見やると、奥の方に二つの影が。
片方の影は成人を迎えたぐいの背丈で、その近くで幼児くらいの影がぐるぐると周っている。
こんな夜中に子連れの親子が? 何て思いましたが、その二つの影に違和感を覚えたんです。
その影には足がないのです。
えっ!? と思い隣にいる友人の肩を叩き。
「おい、あれなんだよ」
と、指を差し。
「あ? どれだよ」
指を差された方を向き、こちらに戻すと。
「何もないじゃん」そういうのです。
そんな筈はないとグラウンドを見やると先程まで居た影はいなくなっていたのです。
それに加え自分にしか見えていなかった事も知りゾッとし、直ぐに目線を避け見えていなかった事にしました。
遊ぶだけ遊具で遊び、酔いも覚めてきたのでそろそろ帰ろうとなり。
公園を出て路地を歩いている時にフェンス越しのグラウンドから存在感を感じ、思わずそちらを見たんです。
すると、そこには先程まで見えていた子連れの様な二体の影並んで立ち。
二体の影がこちらに手を振っているのです。
驚きと同時に恐怖を感じて目を逸らしグラウンドを見る事を辞め、自宅へ帰りました。
あの影は一体何を伝えたかったのでしょうか。
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