第3話 休憩で揺さぶる

 仕事が一段落して、マナと一休みする

「なんでそんなに仲いいの」

「ご存じの通り、前はコンビでプロジェクトを成功させたからね。ひとえに私の力だから感謝しているんじゃないかな」

「確かにヒカルの能力は知っているけど、ひとえは言いすぎじゃないかな」

「そこは流して良いところだよ」

「今でも最強コンビだったって話は聞くし」

「私はハイスペックだから」

「否定は出来ないけど自分で言わない方が良いと思う」

「そこは流すところだよ」


「先輩と一緒に仕事できたなんて羨ましいな」

「私はマナと仕事が出来る今の方が良いけどね」

「はいはい。ありがとう。さっきは先輩との話し聞いていて、付き合っていたんじゃないかなって思った」

「ないない。だけど先輩は私のことが好きなんじゃないかな」

 マナの動きが固まった。



 それからのマナはダメダメだった。

 案の定ミスをしてしまい私達は残業。


「ツバサ。ゴメン」

「こんな日もあるよ」

「ヒカルは先輩のことどう思っているの」

「どうっていうか。先輩だよね。マナったら。私がマナから先輩を奪うわけ無いじゃん」

「ヒカルありがとう」

 半泣きで抱きついてくる。時が止まれば良いのに

「マナ。今日は飲もう」

「うん」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る