第8話

父が魔物の討伐に出発してから1ヶ月、

俺は毎日欠かさず稽古をしている。

午前中は体作りをメインに父に教えてもらった型や、木刀を使った素振りをする。

午後からは母から魔法を教えてもらっているが前よりお腹も大きくなっているので攻撃魔法のとかは少し離れた場所で練習している。


「少しずつ魔力も増えて来ましたね。色んな魔法も覚えたしどんどん頼り甲斐がでてきたわね。」


「ええ!これから生まれてくる弟か妹の為にいつまでも弱くてはだめですからね!」


「ニーナも怪我したらにいちゃんに治してもらうー!」


「はは!その前にニーナが怪我しないぐらい俺が強くなってやるさ!」


今日も笑顔溢れるライバック家。

そんな日常が一つの馬車が訪れることによって崩壊した。

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