第5話
着替えを済ませてメイと一緒に食堂へ行くと
大きな机には家族が揃っていた。
「おはよう、誕生日おめでとうカイン」
そう言って1番最初に声を掛けてきたのは父のリオン・ライバックだ。
ライバック家の当主で180センチぐらいの大きな体でありながらスラリとした体型。
整った顔に程よい筋肉を備えた良い体をしている。
メイに聞いた話では若い頃家を飛び出し冒険者として活躍していたそうだ。
この世界では剣と魔法の世界というだけあってモンスターが存在している。
なのでそんな世界ではモンスターを倒す冒険者という職業は珍しい仕事でも無いみたいだ。
モンスターが死んだときに残る魔石というものは大きさによって量は変わるが全てエネルギーを秘めているらしく、
生活に必要な電気などもその魔石からエネルギーを抽出し、魔道具を通じて使用できるみたいだ。
なのでその魔石は大きいものだと入っているエネルギーが多いため、高価で取引されるらしく、一攫千金を夢見て冒険者になる者も多い。
父もそんな夢を見た1人だったみたいで
なんと才能があったのか剣士としてBランク冒険者まで登り詰めたらしい。
「カー君ももう6歳かぁ、はやいわねぇ」
そう言う女性は母のリーン・ライバックだ。
長く綺麗な金色の髪をして、人形のように整った顔をしている。
モデル顔負けの体型をしていて、父と同じ冒険者パーティで魔法使いとして所属していたところをしくこく口説かれつづけて根負けした形で父と結婚したのだ。
こんな綺麗な女性と同じパーティならしつこく口説くのも不思議では無いと思う。
ま、前世で43年間も童貞を貫き続けた俺には無理な話だが。
「ありがとうございます!父様!母様!」
「にーちゃん!おでめとー!」
「ありがとう、ニーナ」
俺は微笑みながら隣に座る4歳になる妹の頭を撫でる。
母に似て綺麗な金髪で将来美人になるのでは無いかという面影を感じさせる俺の自慢のかわいい妹だ。
親離れという言葉があるが俺は妹離れができないであろう。
この妹に出会う為に転生したと言っても過言では無い。
前世で兄弟のいなかった俺は妹のニーナの事をとても可愛がっていた。
「カインも6歳になったしそろそろ剣術を教えるか…」
「本当!?やった!」
朝食をとりながら呟いた父の言葉に俺は目を輝かせた。
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