第2話2章 脱出
「周りはスライムだらけだ逃げよう、これ以上増えると戦う手段がない。」
俺と慶子ちゃんは走り出した。30分ほど走ったら森の切れ目が見えて森を過ぎると草原であった。遠くに道のようなものがみえた。俺たちはスライムの森を脱出した。
「あれ、道だよね?」と言った。それからさらに30分程歩くと道に出た。左側を見ると遠くに塔のような建物が遠くに見えた。
「あれ、町だよね?」と言った。自転車に二人乗りして塔に向かった。
道が良くないのでスピードは出なかった。後ろから荷馬車やってきた。馭者が話しかけてきた。ヨーロッパ人の様な顔立ちだ。
馭者が話しかけてきた「〇▼※~」
「全く分からないが、なんとなく英語に近いように感じる。単語が判れば話しできるかもしれない。」
俺は外国語が得意で英語、ドイツ語、フランス語など外国語が得意だ、数時間話をすれば簡単な会話が出来ると思った。
「ラノベ見たくいきなり会話出来るなってありえませんよね。」
馭者が馬車を止めたので、乗れと言うことなのだろう。俺と慶子ちゃんと自転車をのせた。乗ったとたんにゆっくりと馬車ははしりだした。荷台には4歳と6歳の子供が二人と護衛の冒険者が1人乗っていたので、英語でありがとう言ったら分かってくれた様だ。子供に2時間くらい単語を教わった。転移のせいか脳が活性化しているのか全ての単語を覚えることが出来た、慶子ちゃんも同じ状況の様だ、2時間もすると6歳児ぐらいの会話が出来る様になった、俺って天才???
塔の側まで来た、塔は昔の砦の後で町までは、あと1日ぐらいかかるそうだ、今日は野営だそうだ。俺たちは食料なども持っていないし、お金もないとこを話した。
馭者は商人でアレックスと言う名前で王都からの帰りでスモルツと言う町に向かっていて、積み荷は王都で作られたガラス製品だそうだ。(なのでゆっくり)
俺は、何かお金に換えられないかと思い、筆記用具を沢山持っているのを思い出した。俺は筆記用具を集めるのが趣味で鞄の中の筆箱には万年筆2本、ボールペン8本、シャープペン2本、消しゴム2個があった。
ボールペン2本とノートを取り出し、自分の名前を書いてアレックスに見せた、アレックスは非常に興味がある様で1本金貨2枚で買うと言ってくれた。この世界の筆記用具は羽ペンが主流でこんな便利な物はないと言って、金貨4枚をくれた。
「アレックスありがとう、助かるよ。これでしばらく生活できるよ。」
「新之助、このペンは貴族に売るよ、他のも売る気になったらいっでも俺の商会に来てくれ、歓迎するよ それと腕の傷はスライムにやられたのか、この軟膏塗って包帯まいとけ」と言って軟膏と包帯を渡してくれた。親切な男だいつか恩返ししないとな。
銅貨1枚が100円、大銅貨1枚が1000円、銀貨1枚が1万円、金貨1枚が10万円、大金貨1枚が100万円ぐらいの価値と言うことだ。
晩御飯は干し肉と根野菜入りのスープと硬い黒パンだった。
俺とアレックス、ロイで交代で見張りをし、みんなで焚火の周りで横になって休んだ。
日が昇って直ぐに起きて出発することとなった。
今日は同乗の冒険者ロイと話をした、ロイはスモルツの町の銅ランクの冒険者で、この国はバーランド王国で、3大都市があって、王都バーランド100万人、スモルツ30万人、 ボックストン25万人、国全体で500万にぐらいの規模だそうだ。
魔法があって生活魔法はみな使えるが、初級攻撃魔法師は100人に1人ぐらいで、国に使える様な中級魔法師は1000人に1人上級魔法を使えるのは国でも10人ぐらいしかいないそうだ。
武器は、剣、槍、弓が主流で剣聖、槍聖、弓聖がいて、国王主催の武道大会で3連覇したもののみが名乗ることが出来て、現在は剣聖だけがいるそうだ。
冒険者は、金ランク、銀ランク、銅ランク、鉄ランク、青銅ランクの5ランクがあり、現在金ランクは3名、銀ランクは100名、銅ランク500名いるそうだ。
魔物がいて、SSランクにドラゴン、ヒドラ、Sランクにクラーケン、ケルベロス、Aランクにワーク、トロール、Bランクにサラマンダー、サイクロップス、Cランクにオーク、ミノタウロス、Dランクにヘル・ハウンド、Eランクにゴブリン、コボルト、Dランクにスライム、角うさぎなどがいるそうだ。強い魔物なら死んでたのだろう。
休憩をしてからスモルツに向かった、この世界は1日2食の様だ、夕方に城壁が見えスモルツに到着した。
スモルツは商業中心の都市で特に門番はいないし、入場料もかからなかった。これは領主のスモルツ伯爵の方針だそうだ。
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