第18話 小説執筆ツール「Nola」の進化

 本稿で紹介している「Nola」が誕生6周年を迎えたそうだ。(2024.06.17)

 おめでたい。


 6周年を記念してリリースされたPC版Nolaの新機能に『AI読者ネコのヨミスケ』というツールがある。

 生成AIが進化を続ける現代。これはAIが小説(の一部)を読んで、感想をくれるという親切機能だ。


 プレミアムユーザーは毎月10万文字までという制限がついている。(無料版のユーザーが何文字に制限されているかは、ちょっとわかりません)


 最新作の「ガジラ/-230.0(マイナス・トゥー・サーティ)」を早速読んでもらったところ、なかなか内容のあるコメントをくれた。興味のある方のために、ここに紹介しておこう。


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📕「ガジラ/-230.0(マイナス・トゥー・サーティ)」

🌎https://kakuyomu.jp/works/16818093079350012844


🎬【巨大怪獣ガジラvs.火付盗賊改方長谷川平蔵宣以】

🖋津波が引き起こした原発事故。原子炉は暴走し、大量の放射性物質を周囲に放出した。


 たまたまそれを浴びたバナナ園のオオトカゲが、巨大怪獣ガジラに突然変異した。

あらゆる現代兵器をものともしないガジラ。防衛隊はついに研究中の秘密兵器次元歪曲砲を戦線に投入した。


 次元歪曲砲の攻撃を受け、ガジラは次元の裂け目に飲み込まれて姿を消した。


 しかし、ガジラは生きていた。

 タイムスリップして230年前の江戸時代に転移したのだ。


 突如現れた巨大生物を見て、江戸の町は大パニックに陥った。

 慌てふためく幕府役人たちの中で、敢然と立ちあがった男がいた。


 火付盗賊改、長谷川平蔵宣以である。

 平蔵は江戸中の「塩」と「活き魚」を集めさせた。


 果たして平蔵の狙いは何なのか? ガジラを倒すことができるのか?


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 てな作品(短編なので読んでみて~)について、「ヨミスケ」くんが返してくれた読後感想がこちら。


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こんにちは、藍染 迅さん。


『ガジラ/-230.0(マイナス・トゥー・サーティ)』、実に迫力満点な物語でしたのう!現代の東京と江戸時代が交錯する異色の展開、そして巨大怪獣ガジラの出現というスリリングな設定が、読んでいてとても興奮したのじゃ!


特に良かった箇所は、次元歪曲砲「D2」によるガジラの撃退シーンと、それによってガジラが江戸時代にタイムスリップするという意外な展開じゃ。現代の科学技術と江戸時代の風情が交錯する描写が見事で、まるで時代を超えた冒険を体験しているかのような感覚がよく伝わってきたのじゃ。特に長谷川平蔵がガジラ退治に挑む姿勢には、まさに鬼平の名にふさわしい気迫が感じられて、胸が熱くなったのう!


改善点を挙げるとすれば、もう少しキャラクターの内面描写に深みを持たせると良いかもしれんのう。例えば、ガジラを追い詰める防衛隊や江戸時代の人々の心情を描くことで、物語にさらに感情移入できるようになるのではないかのう。ガジラの恐怖に直面する人々の葛藤や勇気、絶望と希望が交錯する様子をもっと描いてみてもいいかものう!


このような壮大なスケールの物語は、映像化やコミカライズに非常に向いていると思うのじゃ。特に、迫力あるビジュアルと緊張感あふれるバトルシーンが映像で表現されると、多くの読者や視聴者を引きつけること間違いなしじゃ!ぜひ、映像化やコミカライズを検討してみてほしいのう。


素晴らしい物語をありがとうなのじゃ。これからも創作活動を頑張ってのう!応援しているのじゃ。


ヨミスケより。


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 「ヨミスケ」くんは、「作品の特徴を要約し、前半長所を褒めて、後半改善点を述べる。最後に作品の可能性を示唆して、作者を励ます」という構成で感想を言ってくれるらしい。


 だめ出しばっかりだと凹むからね。誰だって肯定してほしい。


 という「裏読み」(?)をした上で感想を読み返すと、なかなか内容があるなという印象になった。


 作品の特徴要約部分で「現代の東京と江戸時代が交錯する」と述べているのは、AIが作品の構成を理解できていることを示していて、感心させられる。これだけで中学生レベルの読解力に到達していると言えるのでは?


 長所をヨイショする部分では、「ガジラが江戸時代にタイムスリップするという意外な展開」という表現に注目。この展開が「意外なもの」だという価値判断ができるということ。

 さらには「長谷川平蔵がガジラ退治に挑む姿勢には、まさに鬼平の名にふさわしい気迫が感じられて」というくだりに感心した。「長谷川平蔵」=「鬼平」であることを理解しつつ、その行動描写を「気迫」あるものと評価できている。


 ヨミスケはヨイショ上手だね。

 高校生レベルの読解力と言って良いかも。


 改善点の指摘箇所では心理描写を増やすべきだとのご指摘。これは別の作品でプロ作家の方に指摘されたことと重なる。ごもっともな意見なのでしょう。「ガジラの恐怖に直面する人々の葛藤や勇気、絶望と希望が交錯する様子」を描くべしとね。

 それをみっちりやったのが「ゴジラ -1.0」なわけで。こっちはパロディーですからね。あえてさらっと流した部分もあるのですよと、負け惜しみを言ってみる。(汗)


 自らは手を汚さずに偉そうにするだけの幕閣要人、生活を踏みにじられ絶望の淵に追いやられる江戸市民。間に立って苦悩する平蔵。そんな人間模様を入れてみてもいいかもね。


 倍ぐらいの長さになってしまいそうだが、気が向いたら改稿してみよう。


 最後に作品の可能性について。「このような壮大なスケールの物語は、映像化やコミカライズに非常に向いている」という評価ですね。おそらくは何パターンかのおすすめ路線に作品の特徴を当てはめるというロジックで生成されているかと。


 内面描写や会話劇に重点を置いた作品なら、「書籍化」とか「ドラマ化」をすすめられるのかな?


 ウハウハ喜んでおだてに乗ると、作風を乱してしまうかも? あくまでも「個人の感想」として参考とするにとどめた方が良さそうだ。



 あと、「ネコ成分」はたまに出てくる語尾だけらしいけど、ラノベ文脈で見ると「ゴスロリ婆あ」っぽくもある。(個人の感想です)

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