第17話 ネタ帳あるいはアイデアノート

 小説家たる者、物語の種を常日頃から仕込んでおくべし。そういう姿勢が必要だと訴える識者がいらっしゃる。

 ごもっともなご指摘ではある。


 日常生活の合間、ふとした時に小説のネタを思いつくことがある。それを覚えていて後から物にすることもあるし、雑事に流されて忘れてしまうこともある。

 忘れてしまったらそれまで。もったいないよねという話だ。


 大学ノートでも良いし、割りばし袋の裏側でも良い。とにかく思いついた時に書き留めて置けと。それが物書きのたしなみだというわけである。


 ごもっともだと思う。「いいネタ思いついた!」と興奮しても、記憶はいい加減なもので、顔を洗っている間に忘れてしまったりする。


 なので、記録しておけということになる。


 メモ紙の束でも良いのだが、メモ紙が手元にないこともある。汚い筆跡だと後から「何だこれ?」となって、読み取れないこともある。


 そこで本稿の趣旨にのっとり、ITツールでネタ帳を管理してはどうか。


 ◆◆◆


 まずは、Windowsの「付箋」アプリ。これはPCを複数使いしても共有できるし、デスクトップに開きっぱなしにできるので目につきやすい。


 OneノートやGoogleドキュメントなどでも良いだろう。


 Androidアプリなら「Card Memo」がおすすめ。グループ分けができるのできめ細かい管理にも向いている。


 いささか大袈裟に過ぎるかもしれないが、「Notion」を利用するのもひとつの方法だろう。資料管理やスケジュール管理、作品執筆までシームレスに統合することもできそうだ。

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