第92話 ミズシマダンジョン3
◇◇◇◇◇
次の日、今日もみんなで同伴転移を使って、ミズシマダンジョン前に行きます。
ご存知の通り、一人ずつ、俺に抱きついて密着した状態で転移します。
防具は外した状態なので、これは非常に緊張するスキルです。
ただ、夢咲さんとの同伴転移は変にドキドキしてしまうのだ。緊張とは少し違う感覚?
それは、たわわな果実が実り過ぎてるせいだろうと思うのだが。たぶん……。
実は否。そのドキドキがそれだけではないことに気づいてない龍太郎であった。
◇◇◇◇◇
龍太郎:「よし!全員着いたな。
それじゃ、今日からは第二階層に行っちゃうからな!覚悟しとけよ!」
華那:「ねえ、先生。第二階層はわかったんだけど、そう言えばさぁ、例の黄色いあれって見せてもらってないんだけど!」
龍太郎:「あ!そうだったな。
転移で地図がいらないから、忘れてたな。」
カレン:「あ!本当だ。
うん、ちょっと待っててね!」
カレンは、リュックからホログラムマップを取り出して地面に広げた。
カレン:「これってドロップアイテムなんだけど、ここだけの秘密ね。墓場案件ね(笑)」
華那:「何これ!すご〜い!」
亜実花:「すごくリアル〜!」
龍太郎:「ああ、俺も初めて見た時、感動したな。」
玲奈:「地図っていうより、本物の地形の縮小版って感じだね?」
カレン:「うん、そうだね。
ここが異世界ゲート入り口でしょ?
で、ここがファーストダンジョン跡地。
で、ここがミズシマダンジョンだよね。
やっぱり、結構距離あるよね?」
詩音:「わぁ!こんなに離れてたんだ!
転移でしか来たことないからわからなかったよね!」
美紅:「本当。天堂さんってチート過ぎ。
普通なら来るだけで1日以上かかりそう。」
龍太郎:「だろ?お前もやっと俺の偉大さに気付いたか?」
美紅:「そういうのがなければ、あんたも尊敬できるのにねぇ……。」
カレン:「でね。マップのここに黄色く光る点があるでしょ?」
華那:「うん。めっちゃ光ってるね。」
カレン:「この場所が黄色く光るやつだよ。
天堂くんといつか行きたいねって。」
詩音:「うわー!ここまで行くんだ?」
玲奈:「これは大変だね。」
亜実花:「やってやれないことはない!」
龍太郎:「お!あーみん。
なんか良いこと言うなぁ!」
亜実花:「でしょ!でしょ!
私はいつでもポジティブなんだよ!
だって、あーみんだもん!」
龍太郎:「それは意味がわからん……。」
玲奈:「先生、スルーしていいよ。」
亜実花:「もう!せっかく良いこと言ったのに〜!」
華那:「カレンちゃん。ここに何があるの?」
カレン:「それは知らないんだけど。」
龍太郎:「でも、なんか、行かなきゃならない感じがするんだよなぁ。」
カレン:「そうなのよ。なぜなのかな?」
華那:「へぇ。そうなんだ。」
カレン:「まあ、これは当分先の話だね。
未開の地を通って行かなきゃいけないし、だいぶとレベルアップが必要だよね。」
龍太郎:「そうだな。
まずは、みんなのレベルアップ。
そして4人の覚醒だ。
ついでに借金も返さないといけないしな。
やることが多いよ。」
美紅:「うう。面目ないです……。」
龍太郎:「よし!マップも見たし、そろそろ行くか!」
AI:〈マスター!
豪運娘のホログラムマップ、立体的にバッチリ記憶しておいたからね。
初めて見たけど、すごく精巧に出来てたから、今後どこへでも案内出来るよ。〉
龍太郎:『おー!気が利く〜!
ナイス!ファインプレー!
アイちゃん、サンキュ!』
◇◇◇◇◇
ミズシマダンジョン第二階層。
事前の影武者龍次郎とアイちゃんのマッピングのおかげで、最短距離で第二階層に到達。
第一階層については、龍太郎無双で突き進んで行ったため、他のメンバーは後をついていくだけで最速で到達した。
では、新しい階層での探検開始!
この階層のモンスターはオーク。
ゴブリンよりもさらに大きく筋肉質な体を持つ亜人の一種。パワー型初級モンスター。
ゴブリンズの顔は猿の様だが、オークの顔は豚に似ている。こちらも不気味。
そして、オークも人間を喰らい、そして女を犯す凶暴な種族である。
普通のオークの他に、第一階層と同様に稀に変異種のビッグオークとレアモンスターのメタルオークが存在するらしい。
さて、第二階層を少し進むと、龍太郎の俯瞰スキルで前方のオークを発見した。
全部で4体が固まっている模様。
龍太郎:「この先にオークがいる。4体だ。
まずは俺が行くから、みんなは後ろについて見ておいてくれ。」
カレン:「うん、わかった。気をつけてね。」
さらに少し進むとオーク4体が見えた。
オークもゴブリンと同様にほとんど全裸の状態の雄のみで、前の逸物の部分に動物の角のようなカップをつけて隠しているだけだった。
ただ、女性陣もゴブリンズで慣れたのか、さほど嫌悪感を示すこともなかったが、初見ならトラウマになること間違いなしの風貌だ。
それじゃ、まずはどんなスキルを持ってるのか?スキルチェック!
普通のオークのスキルは?
〈
なるほど。俺の龍武装の劣化版じゃん。
早速取って合成だな。こりゃ。
オークに影武者龍次郎のフェザータッチ。
で、機械音が始まった。
〈ピピプピプ……他者の超能を確認!〉
〈超能【鉄武装】を登録しますか?〉
もちろん!登録!
〈ピピプピプ……超能【鉄武装】を登録しました!〉
〈ピピプピプ……超能【鉄武装】の解放に成功しました。〉
〈ピピプピプ……超能王の効果により超能【鉄武装】を最適化します。〉
〈ピピプピプ……超能【鉄武装】は超能【
ホイホイ!同系統スキルだな。
もう、いきなり合成してしまうぜ。
【龍武装】+【鋼鉄武装】=【鋼龍武装】
ほぅ。いい感じだな。
防御力が半端なく上がっているぜ。たぶん。
久しぶりのステータス確認!
ステータスボード!
【個体情報】天堂龍太郎 20歳 人間族
【個体強度】レベル20
【固有超能】超能王
【解放超能】超覇気・支配・影武者・転移・収納箱・治癒浄化空間・鋼龍武装・黒炎旋回戦斬・衝撃剛拳・大流星弾・飛翔・重力操作・鼓舞・伝心・毒鉄砲・俯瞰・分析・料理長
【解放魔術】火魔術Ⅰ・水魔術Ⅰ・風魔術Ⅰ・土魔術Ⅰ
【登録超能】豪運・召喚・光・闇・癒・心・擬態・封印・超会心
よし!18個。余裕が6個。
もう、このスキルのおかげで、この辺は楽勝なんだよな。
まあ、オークがどれくらいの強さか試してみましょうか?
龍太郎は、スキルでの身体強化なしでオーク戦に挑んでみた。
当然、ロングソードは格納しての肉弾戦。
まさにオークとのガチ勝負。
龍太郎:『龍次郎は待機な。』
龍次郎:『おぅ、やってみな。』
龍太郎は、オーク4体の前にゆっくり登場。
龍太郎も構えるが、攻撃を避ける素振り一切なし。
正面のオークが龍太郎に突進するも逆に弾き飛ばされる。
次々とオークが突進で龍太郎に体当たりするも、全て弾き飛ばされた。
龍太郎:「やっぱりな。
もう、こいつらじゃ相手にならないな。」
オークは初級モンスターだが、初級の中では上位に位置するモンスターだ。
だが、すでに龍太郎の個体強度とパッシブスキルのみで圧倒している。
それほどまでの力の差が生まれていた。
龍太郎:「こりゃ、もうこの辺のモンスターではレベルは上がらないかもな。
ちょっと考えないといけないな。
じゃあ、さっさと片付けるか。」
オークたちは、龍太郎に全く敵わないと察したらしく、いきなり逃げ出した。
しかし、逃げられるわけもなく、龍太郎は一瞬で近づき、衝撃剛拳の4発で4体のオークを仕留めてしまった。
あっけなく、オーク討伐終了。
一応、オーク肉は食用としても販売しているので、料理長スキルで分解した。
美味いかと言われれば、販売されているオーク肉はクソ不味い。
でも、料理長スキルに期待だ。
一応、オーク食用肉(旨)ってなってるし。
そして、オーク食用肉とモンスターコアを格納した龍太郎は、みんなの元に戻って行った。
◇◇◇◇◇
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