第82話 ミズシマダンジョン1
◇◇◇◇◇
龍太郎:「すいませんでした〜!」
華那:「もういいってば。」
龍太郎:「ありがとうございます!
では、今度は間違いなく、装備のみを格納させていただきます!」
華那:「うん。お願いします!」
格納!っと。
ふぅ。今度はうまくいった。
龍太郎:「無事、格納完了いたしました!」
玲奈:「うん、よろしい!」
サラリーマン龍太郎は、格納が無事に完了してホッとした。
それにしても、見ちゃったなぁ……。
なんか、何気に4人ともスタイルいいんだよなぁ……。
華那:「先生!」
詩音:「先生!」
玲奈:「何をボーっとしてるの?」
龍太郎:「あ!な、何もない。大丈夫だ!」
華那:「嘘ー!変な顔してたよ!」
詩音:「妄想してたでしょ?」
龍太郎:「してないぞ!じゃあ行くぞ!」
玲奈:「怪しいなぁ?」
亜実花:「誤魔化したね?」
龍太郎:「いいから!玲奈からだよな?」
玲奈:「うん。じゃあ、えい!」
ムギュ!
玲奈は、思いっきり龍太郎に抱きついた!
装備なしはヤバい!マジヤバい!
うわー!意識してしまうやろ〜!
いかん、いかん。妄想消去!
龍太郎:「じゃあ、転移するぞ!」
玲奈:「は〜い!」
今度は無事に2人で転移成功!
ミズシマダンジョンの入り口に到着!
龍太郎:「お!成功したな!」
玲奈:「うわー、すごーい!本当に転移した〜!」
龍太郎:「そうだな。密着度って当たってたんだな。
それじゃ、あとのみんな連れてくるから、ここで待っててくれ。」
玲奈:「うん、わかった。早くね。」
龍太郎は、転移で元の場所に帰還。
龍太郎:「みんな!うまくいったぞ!
次は誰だ?」
華那:「それじゃ、私が行くね。えい!」
ムギュ!
うほ!これまた……。
詩音:「先生!顔がニヤけてるんだけど……。」
龍太郎:「いや、ニヤけてない!行くぞ!」
転移!転移!転移!
◇◇◇◇◇
龍太郎たちは、無事に全員がミズシマダンジョンの入り口に到着!
同伴転移。素晴らしいスキルだ!
純粋に良いスキルだ。純粋にな!
龍太郎:「じゃあ、みんな!
今日からは当面の間、このミズシマダンジョンでレベル上げするからな!
弱音を吐かずに頑張るんだぞ!」
4人娘:「「「「おー!」」」」
龍太郎:『アイちゃん!ここもダンジョン内のマッピングよろしく!』
AI:〈承知の介!〉
龍太郎:『龍次郎は単独で狩りよろしくな!』
龍次郎:『承知の介!』
龍太郎:『ブルーノは、呼ぶまで影の中で待機!』
ブルーノ:『ああ、承知の介だ。』
◇◇◇◇◇
久しぶりのゴッドブレスユー!。
カレン:「美紅ちゃん!お願い!」
美紅:「了解です!封印!」
ザシュ!ザシュ!ザシュ!
カレンと美紅の2人は、最近はソルティドッグとスパイシードッグの狩場を主戦場としている。
美紅の封印スキルを使用すると案外倒せる。
2人も頑張って、レベル上げとモンスターコアの入手に励んでいた。
カレン:「美紅ちゃん!ありがとう。」
美紅:「ふぅ。とりあえず、討伐完了ですね。」
カレン:「うん。とりあえず、モンスターコアの剥ぎ取りが終わったら、休憩にしようね。」
美紅:「承知です!
それにしても、ネオ・ダイアモンズのメンバーのランキングの上がり方が半端じゃないんだけど、どうしてるんだろ?
レベルも上がってるのかなぁ?
私たち、置いていかれますよ。」
カレン:「そうだよね。たぶん、天堂くんが手伝ってるんだろうけど、それにしてもね。
ファーストダンジョンに行ってるって言ってたけど、昨日の通知で消滅したらしいから、今日はどこに行ってるんだろうね?」
美紅:「クランハウスもA棟だし、早く合流したいです!」
カレン:「それは、天堂くんが考えてると思うから、もう少し待ってみようよ。」
美紅:「私から連絡取ってもいいですか?」
カレン:「うーん。あんまり急かしても一緒だと思うよ。それより、明日はイベントがあるから今日は頑張って狩りに専念しようよ。
美紅ちゃんも会員数増えたしね。」
美紅:「ヘヘへ。カレンさんにはとても追いつけないですけど、やっと、世間が私に追いついたって感じですかね?」
カレン:「骨男社長も喜んでたよ。」
美紅:「でしょ!最近、対応が変わりましたから。」
カレン:「良かったね。ところで美紅ちゃん。
ちょっと気になってたんだけど、装備一式を新調したじゃない?
それってさ、お金はどうしたの?」
美紅:「え?あー!あれですよ。
たまたま臨時収入があって……。」
カレン:「そうなんだ。でも、臨時収入って言っても、結構な額になるんじゃない?」
美紅:「そうですね。でも、大丈夫です。
借金とかじゃないですから。」
カレン:「そう。ならいいんだけど……。」
◇◇◇◇◇
ミズシマダンジョン第一階層。
龍太郎:「へぇ。ここもファーストダンジョンと雰囲気変わらないな。」
華那:「でも、ファーストダンジョンよりは、モンスターは強くなってるよね?」
龍太郎:「そうだな。第一階層からゴブリンズだからな。まあ、やり直す分にはちょうどいいって感じだけどな。
移動時間もかからないし。」
華那:「じゃあ、当分は第一階層でレベル上げって感じなの?」
龍太郎:「ああ、そのつもりだ。
とにかく、お前たちが普通に狩りができるようにならないと次には行かないぞ。」
華那:「うん。そうだね!確かに今のままじゃ、何もできないもんね?
早く、レベル上がんないかなぁ?」
龍太郎:「地道に行くしかないな。」
華那:「だよねぇ。」
◇◇◇◇◇
数日後……
あーみんのレベルが上がったことで、4人娘全員がレベルが5になった。これによって、龍太郎の重力操作スキルを使ってではあるもののゴブリンズを普通に討伐出来るようになった。
そして、ネオ・ダイアモンズのクランハウスにて、レベル5昇格祝いが開催されていた。
カレンと美紅が招待されて、総勢7名でパーティに突入。久々の再会である。
玲奈:「じゃあ、レベル5昇格祝いを始めちゃうよ!
それじゃ、乾杯の音頭は代表の龍太郎先生からお願いします!」
龍太郎:「それじゃ、ご紹介に預けまして挨拶をば。
お前たち!レベル5昇格おめでとう!
落ちこぼれと言われ続けて悔しい思いもしたけど、レベル5はレベル5だ。乾杯!」
亜実花:「意味わかんないんだけど。」
詩音:「そうそう。かんぱーい!ってならないでしょ!」
玲奈:「では、仕切り直して、客賓であるカレンちゃんから乾杯の音頭をお願いします!」
カレン:「え?私?」
玲奈:「お願いします!」
カレン:「じゃあ、皆さん。レベル5昇格おめでとうございます。私も負けないように頑張るね。
かんぱーい!」
全員:「「「「「「かんぱーい!」」」」」」
ゴクゴク!プハー!
カレン:「みんな、頑張ってるんだね。」
玲奈:「うん。やっと、ゴブリンズを討伐できるようになったからね。
これから、もっと頑張っちゃうよ!」
美紅:「えー!?あんたたち、もうゴブリンズ倒せるの?」
詩音:「うん。先生のスキルがあってなんだけどね!」
カレン:「へぇ。すごい!
でも、ファーストダンジョンって消滅したじゃない?
どこに行ってるの?」
華那:「ミズシマダンジョンだよ。」
カレン:「え?ミズシマダンジョン!?
日帰りじゃないの?」
亜実花:「日帰りだよ。」
龍太郎:「ああ、ちょっとすごい裏技を覚えてな!
日帰りで行けるようになったんだよ。」
美紅:「ちょっと!あんた、チートすぎでしょ!」
カレン:「そうだね。ランキングもすごく上がってるみたいだし、羨ましいな。」
亜実花:「あ!本当だ!ランキングって見てなかったね!見てみる?」
華那:「うん。見る見る!」
華那は、クランハウス備え付けの端末でクラン情報を検索した。
〈クラン:検索結果〉
【クラン】ネオ・ダイアモンズ
【登録日】2050年10月10日
【ランク】A
【代 表】天堂龍太郎(D:1777)
【メンバ】高梨玲奈(D:2580)
【メンバ】百枝華那(D:2588)
【メンバ】玉置詩音(D:2593)
【メンバ】佐々島亜実花(D:2598)
玲奈:「ウッソ!めっちゃ、上がってんじゃん!?」
華那:「きゃー!すごく上がってる!嬉しい!」
カレン:「完全に抜かれてるよね。」
〈クラン:検索結果〉
【クラン】ゴッドブレスユー!
【登録日】2050年9月12日
【ランク】D
【代 表】夢咲カレン(D:2867)
【メンバ】早乙女美紅(D:2659)
美紅:「天堂さん!合流っていつになるのよ?」
カレン:「美紅ちゃん!」
龍太郎:「うーん。確かにそうだな。
俺も強くなってると思うし、すごく気にはなってたんだけどさ。
宝生にどうやって話しつけるかわからなくなってさ。」
美紅:「それじゃ、私が連絡しよっか?」
カレン:「え?美紅ちゃん、舞夢の連絡先知ってたっけ?」
美紅:「知らないですけど、調べますよ。
このまま、放っておいたらいつになるかわからないし。
って、カレンさんは知ってるんですか?」
カレン:「うん。まあ、知ってるけど……。」
美紅:「じゃあ、決まりですね!
カレンさん!今から連絡してください!」
カレン:「今から?」
美紅:「はい!今から。」
◇◇◇◇◇
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