第9話 マイ◯クラフトみたい...。
地面を掘り終えたら上に板を置いて、頭の中で中が常に冷えるイメージを精霊さんに伝えます。
『わかったのー』
精霊さんたちが魔法を施してくれたのか、蓋をした地面からひんやりとした空気が感じられます。蓋を開けて中を確認してみるとしっかりと冷えています。
少し放置しても冷えた空気が散開してしまっている様子もありません。これからも何回かかけ直さないといけないと思っていたのでこれはありがたいです。
ん〜! 精霊さまが本当に尊い!
かわいいですし、魔法も使ってくれる。ご飯を食べているところなんて小さい口を動かしていてとても可愛らしいです。
とりあえず、ウサギさんのお肉の処理問題は解決しました。壁が崩れてしまうと問題なのでスコップで浅めにしか掘っていません。
確か地下室レベルの大きさを作るときは柱とか支えになるものが必要だったはずですし、壁をしっかり固めておかないと取りに来た時に壁がくずれて生き埋めなんて冗談でも笑えません。
マイ◯クラフトみたいに掘ったらすぐに地下室になるみたいなご都合みたいな話はないんです。
それに地下室を作るよりも切った大木を使って小屋を作る方が先な気がしますしね。こっちで自給自足生活をするなら寝る場所が欲しいです。
あ、できたら物置小屋があったら便利かもしれませんね。作ってもらいすぎた石材を置けるのでいいですね。
他にもあまりが出た時に入れておく場所として使えますし。いつまでも余ったものを外に置き続けていたらくつろぐ休暇もつくろげません。
あとは...。いつまでもワイヤーを張り巡らせておくわけにもいかないですし簡単な塀くらいは作りたいですね。さっきみたいに魔物が沢山くると面倒です。
こうやって考えると作らないといけないものが意外と多いですね。
作るのも楽しいのでよしとしましょう!
今日はひとまず地球に帰って寝ましょう。
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おはようございます。昨日考えていた塀を作っていこうと思います。初めは木を使おうと思っていたんですが、せっかくなら精霊が作ってくれた耐熱の石材を使いましょう。
もし木で作ったとして火をつけられたら怖いですし、石材なら積んで固定するだけでいいです。
もし新しく森を開拓していくとしても更に囲っていけば、第二の城門みたいな感じでも使えるでしょう。
大木をぐるっと囲うようにして半径50mくらいの大きさで高さは2mくらいの大きさで石材を積んでいきます。これだけの大きさだと時間がかかるだろうけどコツコツやっていきましょう。
精霊さんにお願いして新たに石材を作ってもらいながら、せっせこと積んでいくとお昼になる頃には東側部分は完成しました。それに内側に階段を作っておきます。
慣れてきたのか夜になった時には、残すは北側部分のみになりました。あ、入口のことを忘れていました。残った北側に入口を作っておきましょう。
そういえば、これだけ作業していても全く疲れないので異世界への扉さまさまです。明日には堀が完成しますし、私の家でも作り始めましょうかね!
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