第5話 釣り?

 おはようございます。

 昨日は木々を切って大木の周りをスッキリさせたのですが、今日は川を探していきたいと思います。


 やっぱりゆったりとした休暇といえば釣りですよね。釣り道具は日本の釣具店で買えばいいけど、川がないとそもそも釣れません。

 まぁ、別に魚を釣るだけなら川じゃなくて海とかでもいいんですが、あたりは見渡す限り森なので徒歩圏内に海があるってことはないでしょう。


 私は川を探すために少し反復横跳びをして異世界に行くと森の中の探索を始める———つもりだったけど、一つ重大な見落としに気づいてしまいました。


 もし森の中で襲われたとしてここまで逃げ切った後に扉にたどりつけるかわからないです...。


 なので私は森の中に鉄線を張り巡らせることにしました。そこまでの腰くらいまでの高さにしようと考えています。


 一度日本に戻り鉄線を大量に買ってきました。しかし無限という訳ないですから、それ以降はどうにかして頑張るしかないでしょう。


 私は鉄線を木に巻き付けて大木を中心に回るように範囲を広めていきます。結構大変ですねこれ。


 でも安全には変えれません。ぐるぐると回ってそろそろ鉄線がなくなってしまう。と思った時に、川のせせらぎが聞こえてきます。


 おお!!見つかりました。思ったより時間は掛からなかったですが、扉から近いのはいいことです。


 パッと見た感じお魚も泳いでいますし、川の水も透き通っていて綺麗です。まぁ、こんなところで飲んでしまって菌に当たるのは嫌なので飲める水にしていきましょう。


 昨日購入しておいた本の中に書いてあったこと実践してみます。


 まず、ペットボトルの底を切ります。そしてそこに脱脂綿を下に敷き詰めます。これでまず容器は完成です。


 次に川にある1cmくらいの石を水で洗い流して綺麗にしたものを詰めていきます。大体3分の1くらいまで埋まったら、今度は洗った砂利を投入していきます。同じように3分の1くらいまで埋めます。


 最後に細い砂を水で洗って砂利に隙間ができないように詰めたら完成です!


 意外と簡単に作れましたね。浄水能力の上限を超えないように少しずつ丁寧に入れていくと、下からろ過された水が出てきました。


 元々綺麗でしたけど、これでほんとに細かい砂や砂利も無くなったことでしょう。


 そうしたらキャンプ用品店で買ってきたコンパクトなガスコンロを点火させて、付属していた小さい鍋に水を入れて熱していく。


 沸騰したら、綺麗なペットボトルに詰めて蓋を閉めると今度は川に入れて冷やしたら綺麗で雑菌もいない水の完成!!


 煮沸しているので心配なく飲めます。


 お〜!!すごく美味しいです!


 ずっとしゃがみ作業をしていた私にはちょうどいいです。ただ、お水が少しづつしか作れないので、この ろ過機を何かで巨大なものを作れたらいいんですが。


 ひとまず、いつまでも鉄線のフェンスがない状態で川の近くにいるのは怖いので扉の方へ戻ることにしましょう。


 川を見つけたことでこちらの世界での生活水準がグッと上がりました。


 やったね!!!!


 次は天然のかまどとか作りたいですね。

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