第4話 木こり生活?
私はあらかたのサバイバル系の専門書や木工、土木といった本を購入してタブレットにダウンロードしたものを持ってきました。ってきり時計が止まっていたのでこちらに持ってきてしまったら、タブレットが動かなくなることも考えましたが、無事に本を読めるようです。
こういう後々使うようなものは早いうちに準備するに限りますしね。
準備が整うと私は木を切り倒す準備を始める。
「いっち、にっ、いっち、にっ」
掛け声と共にノコギリでギコギコと切っていきます。不思議とあまり抵抗はなくサクサク切り込みを入れることができます。
体を動かすのは好きでしたがこんなにも力は強くないはずです。もしかして扉で体が軽くなったことと関係しているんでしょうか。
もしそうならありがたいことこの上ありません。まだまだ周囲の探索は続けたいですし、後々のことを考えてもありがたいことばかりです。
あまり時間もかからずに順調にV字に切り込みを入れることができた。
よし!次に反対側から木を切っていけばいいんですね。木を切り倒す時は一度切り込みを入れて反対側から切らないと、木を切り倒した時に私の方に倒れてきてしまうそうです。
やはり専門書を買ってよかったですね。まさか切り方にも大自然のトラップがあったとは....。もし知らずに木を切り倒し始めていたら木の反撃を喰らうところでした。
そうして私は一本目の切り終えて、どんどん木を切り倒して行きます。
反復横跳びのお陰なのか木を何本も切り倒しているというのにあまり疲れた感覚はありません。
流石に人外じみていると自分でも思います。しかし、別に強くなることはいいことです。
モンスターどころか動物もいないので忘れがちになりますが、ここは異世界の危険な森なのです。強くなるにこしたことはありません。
それに素晴らしいことに反復横跳びで強くなっても見た目になんの変化もないんです。
もしこれが反復横跳びするたびにムキムキマッチョになってしまうのなら流石に女性として嫌ですから。割と奔放な自覚はありますが、女であることを捨てた覚えはありません。
そんなこんなである程度大木の周囲がスッキリしたところで日が沈んできてしまいました。
今日はここまでにして家に戻ってご飯を食べて寝ることにしましょう。
本当は今日からこちらで本格的に生活したいところですが、なにぶん食糧がありません。
戻るならついでに扉で反復横跳びでもしましょうか。
そしたら体も軽くなるしちょうどいいです。せっかくですから毎日陽が沈む前に反復横跳びで鍛えることとしましょう。
こちらにこちらで本格的に生活することになってからも続けるのもいいかもしれませんね。元々、仕事のせいで引きこもり気味だったのです。食後の運動にはちょうどいでしょう。
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