第7話 点と点を線に、画面を割って

今、私は無数の男から言い寄られてる


一人は独身、引きこもり、醜い豚のような男だけど、目が離せない


もう一人は、もちろん独身、快活で、絵に描いたようなイケメン


あと、ゲーマーで、私の扱いが上手な男の子


もう、どれを選んだらいいの?


現実だったら、彼らはもっと強引に距離を詰めて来るのだろうか


現実だったら、彼らも私を抱きしめてくれるのだろうか


現実だったら、現実だったら……


私は暗い部屋、一人で啜り泣く


天秤も、試行錯誤もいらない


「「「結婚しよう!!!」」」


でも、その、私、次元が違うんです


私はゲームの画面の中、数多くいるヒロインの一人なの


ごめんね?

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