第3話 踊らん阿呆は矛と盾

好きなんです、でも気持ち悪い


内臓を掻き回すなんて


だから、そこに愛があればあるほど怖い


いつの日か、愛する側になったら変わるのかな?


好きなの?


って聞かれたら、すぐに「好き」って返す自信がある


シよう?


言われたら、すぐに「嫌だ」って言う自信もある


──それが私だから


マイノリティーはそこら中にいるのに、ただ表現しづらいだけなのに


アイデンティティは飛び立った?


ダイバーシティは沈没した?


出る杭は打たれ、雉も鳴かずば撃たれまい


好意を同意と見なし、行為へと安易に結びつける


正に短絡的な猿山社会


人類、私は外野から見守ることにするよ

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