第2話 永遠でも越えられない
また明日、今度こそ。
もし永遠の時間があれば、僕は生涯そう言い続けてしまうだろう。
どうやったって表現できないこの気持ち
口に出してはダメなのか?
愛に年齢という、不可逆的な概念を課した世界が憎い
いつも同じ場所ですれ違い、いつも挨拶をしてくれる彼女
たった10年早く生まれた僕は、彼女に触れるだけで罪になる
ああ、いっそ死んで、輪廻にお願いしたらどうだ?
ダメだ
僕と彼女は結ばれない
年齢という絶望を誰も越えられない
絶対的な概念を犯せば、神の怒りを授かってしまう
だから犯罪は今日も起こる
だから罪になる
だから、だから
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