九話
「戻りました」
外から戻って事務所へ行くと、リベカさんはいつものように事務作業をしてた。
「お帰り。どうだった? 弟君は」
「元気にしてました。調子もよさそうで……」
今日は午前中に休みを貰って、あたしは週に一度のアロンとの面会のため、ミューベン養護院に行って来たところだった。
「それは何よりね。早く具合がよくなるといいね」
リベカさんは微笑むと、再び手元に視線を戻した。あたしはちょっと迷ったけど、意を決して聞いた。
「あの、リベカさん。お願いしたいことがあるんですけど……」
「ん? 何?」
リベカさんがこっちを見る。その緑色の目をあたしは見つめた。
「弟のアロンを、ここに泊まらせてもいいですか……?」
「泊まらせる? っていうのは――」
「あっ、一日だけです。何日もじゃありません」
「別に何日だってこっちは構わないけど……こんなお願い、初めてだよね。何かあったの?」
「実は、アロンに外出許可が出て……」
「それって初めてのことなの?」
「いえ、アロンの状態がいい日が長く続けば、そのたびに許可は出てました」
「そうなの? じゃあその時は二人でどっかに?」
「街を散歩するだけでした。明るい昼間だけ……でも、出来たら丸一日、アロンと一緒にいてあげたいと思って、それで……」
「何だ。そういうことならもっと早くに言ってくれればよかったのに」
リベカさんはあたしに体を向けると、にこりと笑った。
「許可が出てなくたって、どんどん連れて来てよ。ミリアムの弟君なんだから」
「……いいんですか?」
「当たり前でしょ。一日と言わず、一週間ぐらい泊まって行けば?」
「それはさすがに無理だと思いますけど……わがまま聞いてもらって、ありがとうございます」
「何にもわがままじゃないから。それに私、弟君見てみたかったし、少し楽しみ」
「あんまり、期待しないでください」
「ミリアムは本当に控え目ね。それで? いつここには来るの?」
「アロンの状態に変わりがなければ、明日に。急なお願いで申し訳ないんですけど」
「大丈夫よ。明日ね。じゃあ弟君のためにいろいろ買っておこうかな」
「一日だけですから、お構いなく……」
「構うに決まってんでしょ。まず泊まる部屋は、ミリアムと一緒でいいか。あ、でもあのベッドで二人は狭いよね。何か考えないと……。ところで弟君は好物とかってある? 近所で買えるものだといいけど……」
リベカさんはあたしに聞きながら弟のための準備を考え始めた。その様子はどこか楽しげでもある。よかった。迷惑がられたらどうしようかって、だからこれまでお願い出来なかったんだけど、でも思い切って聞いてみて、ようやくアロンと長くいられそうだ。リベカさんの優しさと気遣いには、いつも感謝するばかりだ。あとは明日、アロンを迎えに行くだけ……同じ屋根の下で過ごすのは、いつ以来のことだろう……。
そして翌日、あたしは午前中にアロンを迎えに行き、養護院から改めて状態に問題なしと判断されて、一緒に便利屋の扉をくぐった。
「戻りました」
そう言った途端、事務所からリベカさんが小走りで現れた。
「お帰り! ……へえ、あなたが弟君のアロンか。ふうん……」
リベカさんは珍しい動物でも見るように、あたしの隣に立つアロンをじっくり見つめる。
「やっぱり姉弟だけあって、顔は似てるね。目なんか色も同じでそっくり」
アロンは今十三歳で、あたしより頭一つ分背が低い。短く切られた髪は薄い茶色で、あたしの色よりちょっと濃いけど、リベカさんの言う通り、顔の作りは昔からそっくりだってよく言われる。でも養護院に入ってからは、日焼けしてた肌は真っ白に戻ってしまった。今じゃあたしよりも白いかもしれない。
「……ところで、弟君はどこが悪いの? 見た感じ、どこも悪そうなところはないけど、体の中を悪くしてるの?」
アロンについてはまだ何にも教えてなかったんだ。だけど連れて来た以上は必ず言っておかないといけない。
「はい。アロンは、精神に……心に障害を負ってて……」
これに少し驚いたのか、リベカさんは瞬きしてあたしを見た。
「そうだったんだ……てっきり、大怪我でもしてるのかと勝手に思ってた……。でも、怪我じゃないなら自由に動けるし、大きな制限もないからいいよね。精神障害だって、時間はかかるだろうけど、治るものなんでしょ?」
「そうだと、あたしは信じてます」
お医者様は必ず良くなるとは言ってくれなかった。でもそれは治療を続ける環境次第だとも言った。だからあたしはアロンが昔みたいに笑ってくれるまで、ずっと信じて側にい続けるんだ。出来ることを探しながら。
「そうだよ。いつか絶対に良くなるよ。だってミリアムが付いてるんだからね。弟君はきっと心強いはず。……そうでしょ?」
リベカさんはおもむろにアロンの顔をのぞき込んで聞いた。
「………」
無反応なアロンにその首をかしげる。
「初対面の人間じゃ話しづらいか。じゃまずは自己紹介からね――」
「あの、リベカさん……」
「私はここで便利屋をやってる、リベカ・ダヤンっていうの。よろしく」
そう言ってリベカさんがアロンの手を握ろうとしたのを見て、あたしは咄嗟に二人の間に割って入った。
「ちょっ、ちょっと! 何なのミリアム」
「ごめんなさい。でも駄目なんです。アロンは知らない人に触られると、混乱状態になっちゃうことがあって」
「え? そういう大事なことは早く言ってよ」
「普通に話しかけるのは大丈夫なんですけど……あ、でも、あんまり長くてしつこかったり、大声だったりしても駄目なんで、気を付けてお願いします」
「それだけ気を付ければいいの? わかった。弟君は繊細な心の持ち主なのね。ふう……でも残念だな。たくさん聞きたいことあったのに。質問攻めは治るまでお預けか」
「答えられることなら、代わりにあたしが答えますから」
これにリベカさんは微笑みを向けた。
「……駄目ですか?」
「そうじゃなくて、しっかりお姉さんやってるなあって思って。弟君をちゃんと守ってる感じ。いつもは私とシモンでミリアムを見守ってるのに」
「アロンはあたしの宝物なんです。絶対に失いたくない、唯一の家族なんで」
「……唯一?」
聞き返されてはっとした。両親のことはまだ話してなかった――あたしはうつむいて続ける言葉を探した。
「えっと、家族っていうのは、あの……」
「まあいいわ。弟君をずっと立たせっぱなしってのも悪いし、とりあえず応接室に行こうか。そこで一休みしてもらってる間に、ミリアムには食事の用意でも手伝ってもらおうかな。いい?」
「あ、は、はい」
リベカさんは自分から話を切って台所へ向かった。あたしに気を遣ってくれたんだ……。アロンの手を引いて、応接室のソファーに座らせてから、あたしはリベカさんの手伝いに行った。
台所にはアロンのために買った食材がたくさんあって、リベカさんは包丁片手に簡単な料理をいくつも作ってく。あたしも一緒に手を動かしながら、弟はこんなに食べないかもと言うと、好き嫌いがあったら困るから、いろんな食材でいろんな料理を出しておきたいということだった。別に仕事のお得意さんでもない弟のために、ここまで気遣えることには頭が下がる思いだ。
そうして出来上がった数品の料理を応接室のアロンの前に並べた。あたしとリベカさんもソファーに座る。
「アロン、この中で食べてみたいのある?」
隣のアロンに聞いてみると、その視線がいくつかの皿を巡ってから一つに留まった。そしてゆっくり出した手がその料理を取る。
「なるほど。弟君が好きなのは肉を使った料理なのね」
鶏肉のハーブ焼き――これが弟の選んだ料理だった。あたしはそれを切り分けてアロンに渡す。すると匂いをちょっと嗅いでから、むしゃむしゃと食べ始めた。その食べっぷりを見てからあたしとリベカさんも食事を始めた。アロンはその後も他の肉料理を選んでは美味しそうに食べ続けた。どうやらリベカさんの手料理は弟の舌に合うようだ。出来れば肉以外の料理も食べてもらいたいけど。野菜ときのこのスープなんて味付けが最高なのに。
「……ところで、弟君はいつから病気に?」
サラダを食べながらリベカさんが不意に聞いてきた。
「数年前から……」
「数年って、何年前?」
「六年前……アロンが七歳の時に……」
「っていうと、捜してるノアが行方不明になった頃と同じか」
そう言われて、あたしは内心どきりとした。
「原因はわかってるの?」
「それは……」
言うべきなのかどうか……リベカさんにはあんまり隠し事はしたくないけど……。
「もしかして、家族が原因だったり?」
あたしは食べる手を止めて、思わず顔を上げた。
「あ、違ったらごめんね。さっき唯一の家族って言ってたから、親御さんに何かあったのかなって思って……深く聞きすぎだね」
「い、いえ……」
リベカさんはやっぱり鋭い。あたしが言わない事情を何となく察してるのかもしれない。六年前、家族、そしてノア……それらがつながってることは、さすがにまだ気付いてないと思うけど。
「弟君、すごく大人しいけど、前は違ったんでしょ?」
「はい。小さい頃はあたしとノアで、近所を駆け回って遊んで――」
そんな話を皮切りに、あたしとリベカさんは他愛ない話をしながら食事を終えた。アロンも料理を平らげて、表情にこそ出さないけど満足そうだった。その後リベカさんは事務仕事に戻って、あたしはアロンと散歩に出かけることにした。弟は昔から昆虫が大好きで、特にトンボがお気に入りだ。水辺が少ないこの辺りで見かけることはほとんどないけど、他の昆虫ならいるから、散歩は決まって緑の多い道を通ってあげる。そうして目ざとく見つけた昆虫に近寄るアロンは、ほんの少しだけ楽しそうにしてくれる。あたしはそんな弟を見られることが幸せだ。
散歩から帰ると、疲れたのかアロンは応接室でうたた寝を始めた。ここじゃ迷惑だと、あたしは二階の部屋へ連れて行こうとしたけど、リベカさんに寝かせてあげようと言われて、その言葉に甘えさせてもらった。その間にあたしも自分の仕事に戻って書類整理をする。
「ミリアムが書類をきっちり分類してくれるから、最近は依頼のほうもはかどってるよ。ありがとね」
「お役に立ててるなら、あたしも嬉しいです」
新たに溜まった書類の束を一枚ずつ確認しながら分類する。おかげで文字を読むのがちょっとだけ速くなった。
「でもねえ、一つだけはかどってないんだよね……」
「一つだけって、何ですか?」
聞くとリベカさんは苦笑いを浮かべた。
「ノアの行方よ。他の仕事の合間を縫って、いろいろ捜してはいるんだけどね。やっぱり情報不足で」
「そう、ですか……」
あたしの知らないところで、二人は頑張ってくれてる……。
「ミリアムの望みだし、便利屋としても絶対捜し出したいわけよ。だから無理を承知で聞くけど、他にノアに関する情報、ないかな? 思い出したことでも、些細なことでもいいから」
あたしは迷った。ノアの情報はもう全部伝えてる。でもそれは言える情報だけで、言えない情報がまだ残されてる。言えないし、言いたくない。それが本音だ。だけどこのままじゃノアは見つかりそうにない。これが大きな手がかりになるのかどうか、あたしにはわからないけど……それでも確実にわかってることは、変化がないと状況は動かないってことだ。二人の時間もこれ以上無駄に使わせたくない。リベカさんがどんな反応をするか怖いけど、多分言わないといけないんだ。ノアを見つけるためには、覚悟して――
「……ノアは、隠れてるのかもしれません」
「え? 隠れてるって、どこに?」
「わかりません。でも、ノアは……」
あたしは一つ息を吸って、言った。
「……ノアは、指名手配されてるんです。だから――」
その瞬間、ガタンと音を鳴らしてリベカさんは椅子から立ち上がった。
「指名手配? それ本当なの?」
あたしは書類を置いてすぐに言った。
「ごめんなさい! 言えなかったんです! 言えばお二人が捜してくれないと思って……」
顔を伏せて謝るしかなかった。ずっと騙してたようなものだ。怒られて当然――
「何言ってんの? 指名手配程度で断ると思ってたの?」
「……え? でも警察に追われるような人を捜すなんて――」
「ミリアム、私達が誰を相手に仕事してると思ってんの? 犯罪ともつながりがあるような裏社会の人間だよ? 今さら指名手配ごときに怖気付くはずないでしょ」
あまりの拍子抜けに、あたしは呆然としてしまった。さっきの緊張と覚悟は何だったんだろう……。
「もう、そんな大事な情報は真っ先に言ってほしかったな。そうすればこんなに手こずらなかったかも」
「あ、あのこれ、役に立つ情報なんですか?」
「もちろん。裏社会には訳ありな人間と、それを使う人間がうじゃうじゃいるからね。聞き込みに行けば何かしら手掛かりはつかめるはずよ」
「本当ですか! はあ……」
安堵と期待で、体から力が抜けた。ノアが見つからなかったのは、あたしが臆病だったせいなのか。
「それで、彼は何で指名手配されてるの?」
聞かれて、胸の奥に痛みを感じながらあたしは答えた。
「殺人の、罪で……」
「ふうん……殺人か」
リベカさんは真剣な表情で宙を睨んだけど、すぐに笑みを見せてこっちを見た。
「わかった。シモンにも伝えて、これで少しは進展するはず。……ありがとね、ミリアム。勇気出して教えてくれて」
「何か、いらない勇気だったみたいですけど……こっちこそ、改めてお願いします。ノアを見つけてください」
「任せて。ここから速さを増して捜すから。楽しみに待ってて」
どんな反応をされるかと思ったけど、これで状況は動き出してくれそうだ。あとは結果を待つだけ……ノアは今、どこでどうしてるんだろうな。
時間は夕方になって、アロンもうたた寝から目覚めたところで、あたし達は夕食の用意を始めた。シモンさんはまだ仕事から戻ってなかったけど、いつものことだとリベカさんは言って、先に三人で夕食を食べ始めた。美味しい食事と楽しい会話を終えて、あたしとリベカさんで食器を洗いに台所にいた時だった。
「戻ったぞ……はあ、だりい」
玄関からシモンさんの声が聞こえた。今日は朝から仕事で、帰りは日が暮れたこんな時間だ。かなり疲れてるんだろう。
「お帰り。夕食はどうする?」
リベカさんは皿を洗いながら離れたところのシモンさんに聞く。
「何か残ってれば食べたいけどな。なきゃ買ってくるけど」
「豚肉のソテーとサラダが少し残ってるよ」
「じゃそれでいいか……その前に休ませてくれ」
部屋として使ってる応接室に行くのか、シモンさんの足音が聞こえる。……あ、応接室にはまだアロンが――
「あん? 誰だ、こいつ」
シモンさんがアロンに気付いた。この声にリベカさんがすかさず言った。
「昨日言ったでしょ。ミリアムの弟のアロンよ」
「ああ、こいつがそうか。よく見りゃ似てんな……俺はシモンだ。よろしくなアロン」
「変にちょっかい出さないでよ? その子は――」
「出してねえって。挨拶しただけだろ。にしても静かなやつだな。こっちも見ねえし。恥ずかしがりなのか?」
「だからアロンは病気なの。静かにしてあげないと――」
「男ならもっと威勢よくしねえと。そんなんじゃ周りからなめられるぞ。ほら、こっち向いてみろ」
「うう……」
弱々しくうめくアロンの声――それが聞こえた瞬間、あたしもリベカさんも洗ってた食器を置いて、すぐに応接室へ駆け出してた。
「シモン、何やってんのよ!」
部屋に入ると、そこでは二人がソファーに座って、シモンさんはアロンの顎をつかみ、自分に顔を向けさせてた。……いきなり触れちゃってる!
「その手を早く離して!」
リベカさんはシモンさんの体ごとアロンから引き離した。
「なっ、何だよ。何か悪いことしたってのか?」
「そうよ。アロンに触れないで!」
「少し触れるぐらいいいだろ。俺はばい菌かよ!」
「同じようなものよ。私達が触れるとアロンが混乱するの。だからやめて!」
「混乱? 何だよそれ」
「病気だって言ったでしょ! 精神が安定してないの。いつもみたいな粗野な振る舞いはアロンを不安にさせんのよ!」
「そ、そうなのか。そりゃ悪かったけど、なら早く言っとけよ! 知ってりゃ俺だって気を付けてたさ」
「私の話を聞かないからでしょ! 人の話ぐらいちゃんと聞いてよね」
「聞いてねえのはお互い様だろ! リベカだって前に――」
「昔の話じゃなくて、今はあんたの話をしてんの! すり替えはやめてよ!」
「う……ああ……」
再びのうめき声に、二人はぴたりと口を閉じてアロンを見た。アロンは縮こまるように両腕を抱えてうつむいてる。その表情は眉間にしわを寄せて怯えてる――まずい。混乱寸前かも。あたしはアロンの隣に座って、その体をそっと抱き締めてあげた。
「アロン、大丈夫、落ち着いて」
「姉ちゃん……うう……」
アロンの体がちょっとずつ震え始めた。あたしはその背中をゆっくり撫でる。
「おい、ミリアム――」
話しかけてきたシモンさんに、あたしは人差し指を立ててさえぎった。今だけは静かにさせてほしい。
「ごめん。そうだよね。静かにしなきゃいけないのに、弟君の目の前でこんな……」
抑えた声でリベカさんが言ったのを、あたしは頷きで返した。でもその直後だった。
「姉ちゃん、僕……僕が……!」
始まってしまった。弟の中で繰り返される悪夢――
「僕が……殺した! ああ、僕が殺した! 殺しちゃった! 姉ちゃん、姉ちゃん!」
混乱に陥って大声で叫ぶ弟を、あたしはひたすら抱き締めることしか出来ない。
「アロン! 違うよ。誰も殺してないから。アロン――」
「だって殺しちゃったんだ! 真っ赤になって、うああ!」
苦しみから逃れられないアロンの目から涙がこぼれる。それを拭ってやってあたしは耳元で言ってあげる。
「殺してないよ。殺してない。姉ちゃんはここにいるから、何も怖がることない。ずっと一緒にいるよ……」
「うう……姉ちゃん、僕……」
「違うから。アロンは何にもしてないから……」
抱き締めて、背中を撫で続けて、ようやく混乱状態が落ち着き始めた。アロンの表情も緩んで、体の震えも止まった。もう、大丈夫かな……。
弟からゆっくり身を離して、あたしはソファーから立ち上がる。そこでふと顔を上げれば、リベカさんとシモンさんのいぶかしむ視線にぶつかった。
「ミリアム、弟君がこうなったのって、もしかして、ノアが関係するの……?」
殺人で指名手配。そしてアロンの叫んだ言葉……それを考えれば、もう無関係だと言い張るのは難しい。鋭そうなリベカさんには特に――聞かれたことにあたしは、小さく頷いて見せた。
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