第11話転生者?

俺の名前はバルト・ブルク、公爵家の長男だ

ところで、俺には誰にも言ってない秘密がある

それは転生者であることだ

気づいたら俺は自分が好きなゲーム「グレイブルファンタジア」略してグレブルの悪役であるバルト・ブルクに転生していた

グレブルはよくあるRPGでいわゆる王道ファンタジーだ

そのゲームの中でこのバルト・ブルクというキャラはまさに嫌な貴族を絵に描いたようなやつだった

見た目は肥太っており性格も最悪で親の権力を笠に着て周りに威張り散らすようなやつでその上女好きだ

ゲームのバルト・ブルクは学園に入学してきた主人公のヒロインである子爵令嬢に手を出そうとするのだが、そこを主人公が助けそこでヒロインと主人公の邂逅がなされる

そこからお馴染みの決闘騒動が起き、公爵家の長男であるバルト・ブルクを倒すことによって平民である主人公が周りや貴族関係者に一目置かれる上にヒロインの好感度を上げるというイベントだ

しかし、女好きであるバルトくんはヒロインを諦めず主人公達に度々ちょっかいを出し問題を起こしていくことによって最終的に公爵家から勘当されるのだ

しかもその後主人公達に逆恨みをし、襲撃するがあっさり撃退され犯罪奴隷に落ちてしまい最後には拷問好きの貴族に買われ拷問の末に死んでしまうのだ

そんなどうしようもないやつに俺は転生してしまった

転生してしまったのはどうしようもないだろうそのため俺はとりあえず見た目をどうにかしようと思いまずは痩せた

次にどんな死亡フラグが立とうともへし折れるように強くなった

これはあまり問題がなかった

ゲームではあの性格なために努力をしなかったのだろうがその上で主人公と戦いになっていたのだ

才能はそこそこあったのか自惚じゃなければ俺はかなり強くなった

しかし、強くなり見た目を改善したはいいが問題はゲームのイベントをどうするかだ

主人公は魔王を封印するという使命があり、ヒロインは魔王封印についていくパーティーメンバーだ

このヒロインはかなり強くパーティーに必須と言ってもいい

しかし主人公とヒロインの出会いは俺がヒロインに手を出さないと起こらない

二人が出会わないという確証はないが貴族関係者に一目置かれるというのは無くなってしまいこれは後々響いてくるだろうし万が一にも二人が出会わない可能性もある

そのためこのイベントは必ず必要だ

世界の強制力とかで俺が手を出そうとしなくても同じような問題が起き二人が出会う可能性に賭けようかとも思ったが流石にダメだと思いとどまった

このイベントが起こると俺の破滅への一歩目になってしまうだろう

しかし俺は覚悟を決めた

万が一主人公が魔王を封印できないと世界が詰むのだ

やるしかないだろう




「そこの女今夜俺の相手をさせてやろう」

そう言い俺はヒロインの手を握った

「やめてください」

それをヒロインは振り解く

「貴様!この公爵家長男であるバルト・ブルク様に逆らうというのか!これ以上逆らうというのならば家族もただでは済まんぞそれが嫌なら素直にいうことを聞くのが身のためだ」

そこに後ろから男の声が鳴り響いた

「公爵家の長男だとしても流石に度が過ぎておりますよそんなに性欲が有り余っておられるのならお忍びで娼館にでも行かれては?」

主人公来たーーー!!

よしここは

「ほう、貴様この俺に逆らうというのか、しかも侮辱までするとは許しておけん!貴様がこの俺に決闘で勝てたというのならばこの女から手をひこうではないか

しかし貴様が負けた時は処刑して、、、」

そう言いながら振り返るとそこに立っていたのは

「決闘ですか、いいでしょうこのケアム・フリーエルが受けてたちましょう!」

いやお前誰だよーーー!!!




____________________________________


この物語で書きたかったのはここからになります!

とりあえずここまでは書けてホッとしてます

僕からするとここまで書くのに結構かかった気がするのですが話数を見るとそんなこともなくて軽い戦慄を覚えています

兎にも角にもまずはここまでお付き合い頂いた読者の皆様に感謝を

これからも投稿していくので読んでいただけると幸いです




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