第4話家族

魔術の訓練をしたり、この世界の情報を集めたりそうこうしていると月日は経ち

なんと、おめでたいことに妹が出来た

まだ、家族の紹介をしていなかったように思うのでいい機会だし紹介しよう

まずこの家の当主であり僕の父であるウィリアム・フリーエルは黒髪黒目で目は鷹のように鋭く黒髪をオールバックにしていて全体的に堅い印象を受けるが顔立ちは前世基準だとかなり整っていると思う

次に、母であるクロエ・フリーエルだが銀髪で目も銀色をしており全体的にふんわりした印象を受ける

母も父に負けず劣らず顔立ちは整っている

そして、僕の見た目だが父に似た黒髪黒目でそしてまだ子供ながらに顔立ちはそれなりに整っているように思う

最後に、つい最近生まれた妹であるエマ・フリーエルだ

まだ、生まれたばかりで顔立ちが整っているからはわからないが銀髪で銀色の目をしていおり母親に似ているので将来はきっと美人さんになるだろう

「キャッキャッ」

今現在家族勢員が揃っており母は赤ん坊である妹を抱っこしている

「どうしたんでちゅか〜」

そういって母はニコニコしながら妹の頬を突いている

「ケアム、あなたもお兄ちゃんになったのですから魔術や本もいいですが妹のことを多少は気にかけてあげてくださいね」

「うん、心配しなくても自分の妹なんだから可愛がるよ」

何を隠そう僕は前世から妹が欲しかったし、母に抱っこされているエマは最高に可愛く思う

でも、将来この子も「キモい!お兄ちゃん近寄らないで!」とかいってくるんだろうか、、、

そうなったら僕は魔王とか関係なく死んでしまう気がする

そうならないように今から見た目とかには気をつけよう

そう僕はこの時密かに決意した



「ケアム、基本魔術をある程度扱えるようになったらしいな」

そういって重々しく口を開いたのは父だ

「うん、そういえばもうそろそろ家系魔術を教えてよ!」

「うむ、今からでも教えよう」

「え!?じゃあ、今すぐ教えてよ!」

「では付いてきなさい」そういって父は歩き出したので僕もその後を追った

そうして父が足を止めたのは家の庭だった

「百聞は一見にしかずともいう早速見せよう」

そういって父は前に手をかざし集中し始めた

すると、ここからでもわかるだけの魔力がその術に込められてるのがわかった

「はっ!」

そういった瞬間衝突に父の10メートルほど先で本当に小さな爆発が起こった

「え?」

何か思ってたよりしょぼくね?

「今のがうちの家系魔術だ、見てわかったかもしれないがうちの家系魔術はこの国最弱だといっても過言ではない」

そういって父は僕をまっすぐに見た

「正直にいうと我が家は家系魔術が弱いせいで貴族から嘲笑を受けることが多々ある

だからこそ、私もそうだったが誰よりも努力し、基本魔術、剣術を扱えるようにするのに加え、誰よりも賢くなくてはならん

そこまでしても他の家から嘲笑を受けることは多々あるのだ

それだけ貴族にとっての家系魔術とは価値が高い」

ああー

納得いった、だからこの年で既にあんな苦しいことさせられたのか、、、

そりゃあ転生者でもない限りあんなの耐えられんわな

しかし困った、強くなる頼りの綱が最弱だったとは

「ケアムよ、お前は15という年で王都にある学園に通うことになるその時どれだけ周りと差をつけられているかが勝負になる

そのため、今日から私が剣術の稽古をつけよう

幸いお前は同年代と比べて頭はかなりいい

お前はこれから人一倍辛い思いをすることになるだろう

それはひとえに我が家の家系魔術が弱いからだ

それでも、貴族ならば我が家に生まれたことに、フリーエル家であることに誇りを持って生きなさい」

そういう父はまさに貴族というのにふさわしい雰囲気を漂わせていた

「僕はフリーエル家に生まれたことに、そしてあなたの子供として生まれてきたことに誇りを持って生きていくことを誓います」

それを聞いた父の顔は珍しくひどく驚いた顔をしていた

「うむ、では剣術の訓練の前段階としてまず体力づくりのために限界まで毎日走りなさい

剣が握れるようになるには前提として体力がないといけんからな

それとお前がもう少し大きくなったら筋力トレーニングもしよう」

そういう父はひどく嬉しそうな顔をしていた

父のその顔を見ていると、なぜか不思議とこれから大変なことが多そうだが前世とは違い何にでも全力で向き合っていきたいなという気持ちが湧いてきた

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