第3話異世界の考察

僕は毎日地獄の魔力操作の訓練を頑張るのと同時にこの異世界について考えていた

まず、最初にこの世界が本当に地球と別の惑星なのかというとまず間違いないと思われる

僕もそんなに詳しいわけじゃないが有名な星ぐらいはわかるので夜空を見ていたのだが一つも該当するものが無かったのだ

しかも魔力とかいう謎の力まであるこの魔力は生物なら絶対に内包しているものらしい

このことから僕は魔力とは何かを考えるところから始めた

まず、火を生み出したり、風を起こしたり、水を生成できるのがおかしい

魔力とは地球で各国が喉から手が出るほど欲しい環境に優しく、そしてコスパのいいエネルギーなのでは?という仮説を立てた

地球にあったのならかなり高い確率で発見されていたと思われるし、発見されていたとして魔力を各国が機密扱いにしていたのかとも考えたがそれは違う気がした

エネルギーは仕事をする力すなわちどれだけものを動かせるかと中学、高校では習ったが実はエネルギーとはこれといった定義は現代でもされていないのである

では魔力がエネルギーだったと仮定するとして最初の疑問は「粒子から構成され質量を持つもの」なのか、それとももっと「概念的な何か」なのかだがこれに関しては粒子から構成されており質量を持つものだと考えている

まあ、間違っているかもしれないが

根拠は魔力を高圧力で放出すると物を押せるからである

では、魔力を構成している粒子は何かを考えたがこればっかりは大学受験の時に必死こいて理系関係を勉強した僕でもわかるわけがないと早々に諦めてしまった

しかし、この魔力が質量を持つという事実からわかることもある

魔力が質量を持つとわかったとき宇宙の始まりと言われるビッグバンの一つの仮説を思い出した

ビッグバンが起こったことにより粒子の核が出来上がりそして時間と空間という概念が生まれたと言われているが核を作り上げた粒子とは別に反粒子もあったはずだと言われており、この反粒子の行方が判明していないことから宇宙は粒子で出来上がったものと反粒子で出来た宇宙があると言われているのだ

そして反粒子で出来上がったものと粒子で出来上がったものが衝突すると大爆発が起こると言われているがその現象を観測したことは現代でもないらしい

長くなったが、僕が言いたかったのはこの異世界は反粒子で出来上がった地球があったのとは別の宇宙なのではないかということである

このことから、ネット小説でよくある水素と酸素混ぜて火をつけて大爆発みたいなことはできないと考えられる

反粒子で出来上がった世界だということは地球の元素番号とは別の法則があると考えられるからである

そして別の法則があるからこそ魔力なんてものがあると考えたのである

それでも似たような法則はあるんだろうが現在はいくら考えたところで法則を見つけ出すことはできないだろう

少なくとも、魔力を自在に操って色々試すことができない限りはね

まあそれでも困難を極めるだろうが

話は変わるが、地獄の魔力操作の訓練にも違いが出てきたそれは魔力に火、水、風、といった属性を持たせた状態で行うのであるのだが結論から言おう最初の倍はキツくなったのである

僕からしたら驚愕の事実だったね最初の魔力操作以上にこの世できついものがあるとは思わなんだ

しかも、時間も30分から一時間になった

まあこれに関しては最初から30分、一時間と言わずに暇があればやっていたので大差ないのだがよそのご家庭でもこれをやっておりそれが普通なのかと考えた時僕はそれ以上考えることをやめた


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