第2話魔術とは

「まず、魔術についてですがこれは先ほども言いましたが魔法という神様たちがお使いになるものを私達人でも使えるようにしたものです

魔術には基本属性と呼ばれるものがあり火、水、風がこれにあたります

それと、魔術には家系魔術と言われるものがありこれは家ごとによって違うのですがこの家系魔術があるかどうかが貴族と平民の最も違うと言われる点でありだからこそ貴族の血とは尊いものであると言われているのです」

「はい!」

そういって元気に手を上げた

「はいどうぞ」

「リーゼにも家系魔術を扱えるの?」

「いいえ、残念ながら私は平民なので基本魔術しか扱えません、なので家系魔術はご家族の方に教えてもらってください」

「じゃあ、僕の家系魔術は?」

そういうと、リーゼは少し困ったような顔をしながらいった

「フリーエル家の家系魔術は無魔術と言われています

この魔術は小規模ではありますが爆発を起こせることができるものです」

なんか凄そうだしそんなもん扱える人間がそこらへん歩いてたらすごい怖いな

まあ、火起こしたりも大差ないか

「じゃあ、他の家系魔術にはどんなのがあるの?」

「そうですね、例えば王族の方々になると時間を操ると言われていたり聖女様などは人々に祝福をもたらし傷を瞬く間に治すこともできるそうです

それと、これは最も有名な魔法なのですが...」

「えっと、、、魔法は神様が使うものなんじゃないの?」

「そうです、本来人の身では扱うことのできない魔法ですが唯一例外が存在しますそれは勇者と呼ばれる人間です勇者はなんでも神様が人類から一人お選びになり魔法を授けるのだそうです

そしてその魔法は”聖剣召喚”です」

「聖剣を一度振るうと大地は裂け海をも割ると言われています

そんな破格の力を人に授けるのにも理由があります人類の天敵と呼ばれる魔王を封印するためです、これはあくまで私個人の考えですが世間では神様から授けられる祝福と言われる聖剣召喚ですが私は祝福と同時に呪いであるとも考えています」

「呪い?」

「そうです、だって魔法が授けらると人類の希望と言われ魔王を封印する義務が発生するのですよなので私は勇者とは神様に祝福されるのと同時に呪われたものだと考えています

まあ、先ほども言った通りあくまで個人の感想なのであまり深く考えていただかなくても結構ですよ」

いや、考えるでしょだって僕転生者だよ!そんなの神様に魔法もらって魔王封印して来いって絶対言われるじゃんあの時死んでいたのを転生したのは誰のおかげだと思ってんだとか言われてさ、そんなのごめんなんだが、何が嫌だって魔王と戦ったら秒殺される自信がある僕、また若いうちに死にたくないよ!

これは早々に強くなる方法を模索しなくては

そのためには、とりあえず基本魔術となんか凄そうな家系魔術も早く扱えるようにならなければまあ、まずは基本魔術をリーゼに教えて貰おう!

「へえー、とりあえず僕にも基本魔術を教えてよ!」

「ええ、いいですよではまず魔力を感じるところから始めましょう!

そうですねまずは手を出してください」

「はい」そう言って僕は手を出すとリーゼに手を握られた

するとその瞬間体の中で何か気持ちの悪いものが蠢いているのがわかった

「なんかすごい気持ち悪いのが体の中にあるんでけど、これ大丈夫!?」

「ええ、大丈夫ですよ誰もが経験することですからかなり気持ち悪いでしょうけど頑張ってください」

そう言っている間にも身体中をその気持ち悪いのが蠢いていたがリーゼが手を離すのと同時になくなってしまった

「今の気持ちの悪いものが魔力です」

まさかとは思ってたけど今のが魔力なの!?

「その魔力を身体中に自由に動かすところから始めないといけません、最低一日30分はしてくだしねあと、毎日私も魔力を動かす感覚を覚えてもらうためにさっきのも30分のとは別でやりましょうね」

マジかよ

魔術の訓練ってもっと派手で楽しいの想像してたんだが、しかもあれ30分とか普通にやばいぞ

けど、多分僕が勇者に選ばれる可能性って絶対今んとこ人類で一番高いよな

ならやるしかないよな

はあ〜〜〜


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る