エヴィル
◆エヴィル(1)
異界の魔物。
通常の生物とは全く異なった特徴を持つ。
非常に狂暴で人間のみを狙って殺戮を繰り返し、捕食を目的とせず、輝力を吸収することで生存する。
会話が成り立つ知恵がある者を上位エヴィル(=ケイオス)、知性はないが輝術に類する力を使ったり道具を操る者を中位エヴィル、知性のない獣を下位エヴィルと区別する。
死んだ際には死骸を残すことなく粒子となって消滅し、後にはエヴィルストーンが残る。
・残存エヴィル(57)
魔動乱後にミドワルトに残ったエヴィル。
◆エヴィルストーン(144)
エヴィルが死んだ後に姿を変える宝石。
弱い順に赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍色、菫色。
武具の輝鋼精錬の材料や火薬の精製などに利用され、かなりの高値で売れる。
生存中に体内からエヴィルストーンを抜かれたエヴィルは狂暴性を失い、死後も身体が残るようになる。
◆かわき(169)
エヴィルが常に感じている強い飢餓感とそれに伴う殺戮衝動。
ビシャスワルトの生物がミドワルトにやって来た際にかわきに囚われる。
特にウォスゲートが開いている間、二つの世界が繋がっている状況では、よりかわきの衝動は強くなる。
エヴィルが執拗に人類を狙って殺戮をするのはかわきの衝動が原因。
自然界の輝力をエヴィルが直接得ることはできないが、人間が死亡する際にあふれ出た輝力を吸収することで心がわずかに落ち着きを取り戻す。
同様の理由でエヴィルは莫大な輝力を持つ輝鋼石を狙おうとする。
カーディナルのようにミドワルト出身であっても、ビシャスワルト人に近い性質を持つ生き物は、ウォスゲートが開いて二つの世界が繋がっている時には強いかわきの衝動を感じてしまう。
ウォスゲートが完全に閉じて二つの世界が遠ざかればかわきの感情も消える。
◆各種エヴィル
・キュオン(28)
大型犬のエヴィル。
もっともありふれたエヴィルだが、その戦闘力は並みの輝士では歯が立たないほど。
・デンドロン(52)
大木のエヴィル。
・プロバトン(65)
羊に似た狂暴なエヴィル。
・クインタウロス(66)
牛の頭部を持った人型の中級エヴィル。
・・牛奴(590)
ビシャスワルト人から見たクインタウロスの呼称。
・アラクネー(68)
蜘蛛のエヴィル。
・キュクノス(71)
巨大な鳥のエヴィル。
・ドラゴン(78)
竜のエヴィル。下位の種別としては最強クラスのエヴィル。
・・竜獣
ビシャスワルト人から見たドラゴンの呼称。
知能が高く人型に変身できる竜族とは区別される。
・ラルウァ(107)
青い肌の妖魔型の中級エヴィル。
輝術に似た力を使用する。
・・青奴(110)
ビシャスワルト人から見たラルウァの呼称。
・ボルボロス(144)
ピンク色の不定形エヴィル。スライムのようなもの。
・フェリキタス(221)
翅の生えた小人のエヴィル。
妖精とされていた生き物の正体。
ほぼ無害だがあらゆる物質から少量の輝力を吸収する。
・ピテコス(231)
猿によく似たエヴィル。マッドエイプと似ているが別の生き物。
・スカイドラゴン(235)
翼の生えた飛行竜。ドラゴン族の中では二番目に弱い。
・トランボース(253)
金毛牛頭のエヴィル。クインタウロスの特異種。
トランボースという名はベツィルクがつけた個体名である。
・アルクトス(262)
金色の体毛に覆われた熊のエヴィル。
・ミュルメークス(262)
巨大な蟻のエヴィル。集団で敵を襲いあっという間に喰いつくす。
・メガピトラー(262)
複数の岩石が一つになったような奇妙な形の岩人エヴィル。高い耐久力を持つ。
・ダシュプース(280)
大きな兎のエヴィル。鋭い爪と異常な跳躍力を持つ。
・コアグルム(471)
ねばねばした半液体状のエヴィル。
豆粒ような目と小さな突起状の手足を持つ。
最弱のエヴィルと言われる。
・岩の巨人(517)
魔王城への隠し通路に生息していた野生のエヴィル。
◆
ウォスゲートの影響で狂暴化したミドワルトの生物。略称はイーバレブ。
魔動乱期には広義に「エヴィル以外の人類に仇なす敵」とされた。
この場合は盗賊などもイーバレブに含まれる。
◆各種イーバレブ
・マウントウルフ(55)
山中に生息する狼。
・マッドエイプ(70)
猿によく似たイーバレブ。狼雷団が所有していたものは悪魔の薬の実験体の慣れの果て。
・暴れウサギ(537)
弱いイーバレブモンスター。
・ラプタークロウ(539)
鳥のイーバレブ。
◆その他の動物
・ラウンドラビット(152)
野生動物。うさぎ。冒険者のポピュラーな食料。
◆ケイオス(110)
高い知性を持つ上位エヴィル。
明確な自我を持つが総じてプライドが高く、人類と対等なコミュニケーションを取ることはまずない。
意志を持つ上位エヴィルをケイオスと呼ぶのはあくまで人類の定義であり、ケイオス側からはそれとは別に明確な意味を持っている。
・大型妖精(234)
マグナフェリキタス。ケイオスとされるが厳密には定義に外れる例。
・高等亜人(234)
デミヒューマン。ケイオスとされるが厳密には定義から外れる例。
◆ケイオスの本来の意味(509)
ビシャスワルト人の選ばれた戦士でミドワルト侵攻の先兵。
非常にプライドが高く、彼らは自らをケイオスと名乗るが過度の会話を拒むため、人類からは「意志を持ったエヴィルの総称」と勘違いされてきた。
◆ビシャスワルト人
異世界ビシャスワルトに住む人々。
純粋な人間型から亜人と言われる人に似て微妙に異なる種族、動物や植物など様々な種族が存在する。
部族ごとに別れて無数の生活集団を形成しており、人間のように巨大な国家はない。
代わりにビシャスワルト全体を魔王が緩やかに統治している。
部族間は頻繁に領土や資源をめぐって争っているが、多くは一定のルールの下に行われる戦闘であり、互いを絶滅させるほどの大規模な戦争はめったに怒らない。
◆ビシャスワルトの部族
・人妖族(509)
ビシャスワルト人の種族。さまざまな道具を発明する技術を持っている。
・小鬼人族(510)
こおにびとぞく。森の中に住む角を持ったビシャスワルト人。
全体的に背が低くて大人でも人間の子どもくらいにしか見えない。
成長に伴って角が大きくなる。
・ぷよんぷよん族(513)
小人鬼族と定期的に争っている種族。
・狼頭族(563)
狼の頭を持つ好戦的な獣人の部族。
・鉱石人族(567)
岩や金属の身体を持つ部族。
・蒼翼魔族(574)
翼を持つ肌の青い種族。ラルウァとは異なる。
・牛面族(589)
牛の頭を持つ部族。クインタウロスと違って体毛は濃くない。
・犀獣族(602)
鼻に大きな角を持つサイのような部族。
鋼のような皮膚を持つ。
・象人族(682)
二足歩行をした象の姿の部族。
・鬼河馬族(692)
カバのような部族。
・巨人族(692)
人間と似ているが巨大な体を持つ部族。
・鳳翼族(692)
翼をもち空を飛ぶ部族。
・狼頭族(692)
狼の頭を持つ部族。
・羊頭族(692)
羊の頭を持つ部族。
・黒狼族(697)
狼頭族に似ているが全身が黒い体毛で覆われている部族。
・竜族(752)
知能が高く人型に変身できる竜の部族。
知能が低く人型に変身できないドラゴンは竜獣とハッキリと区別される。
・仙猫族(753)
人間に似ているが猫耳のある種族。
他者と精神感応して深層世界に入り込む能力を持つ。
◆五大魔将軍(528)
魔王配下の五人の将。
それぞれが圧倒的な戦闘力を持つ。
将には序列があり、数字が小さいほどより戦闘力が高い。
・現五大魔将軍
序列一位、竜将ドンリィェン
序列二位、獣将バリトス
序列三位、夜将リリティシア
序列四位、邪将エビルロード
序列五位、黒将ゼロテクス
◆魔王(528)
ビシャスワルトの王。
圧倒的な力でビシャスワルトを統べている。
◆覇帝獣(711)
ヒューガー。
ビシャスワルトに少数存在する巨大生物の総称。
将よりも強力な力を持つが知能はなく、魔王の配下にあるわけではない。
戦闘力だけなら魔王より強い個体も存在すると言われている。
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