第65話 村の発展
ゴブリンキング襲撃から数ヶ月、普通なら廃村になっていたラハートフが産まれ育ったオルッシュの村は村人達の立ち上がりとオルヴェルド公爵家の支援で村の規模を越え、町へと変貌していた。
それは公爵家の支援があったからではない。
ラハートフの魔法を見て暮らしてきたオルッシュの人達がいたからであった。
お風呂の魅力に取り憑かれた大人達、「凄いな(わ)!」と褒められるラハートフへ嫉妬する子供、ラハートフのようになりたいと憧れる子供、魔法を使いたいと思う子供などきっかけは様々あるがあの襲撃まで約二年大人は交代で子供はほぼ毎日魔力切れを起こし、魔法も毎日使ってきた。
ラハートフに魔力の圧縮など色々教わっていた。
結果、彼等の魔力量と魔法はラハートフより遥かに劣るが常識はずれだった。
ゴブリンの襲撃の日、何もできなかった自身を悔やんだ。
大切な人や家族を失った。
多くのゴブリンの殺気を受け恐怖で震えるしかできなかった。
最初に防壁を村の時の範囲でラハートフが街に向かった日から一週間以内に村人総出で造り上げた。
村人総出でまた襲撃が遭っても壊させない、奪わさせないと強く念を込めながら魔力を多く込めて圧縮されたプチアースを積め上げ、最後に土の魔法が得意な人達が調整し積み上げられた圧縮プチアースを結合して完成させた。
元あった防壁より高く頑丈な防壁が出来上がった。
村内の道や家の建築も魔法で約一ヶ月で終わった。
もちろん全建物にお風呂場が設置されていた。
ラハートフの家は小さな英雄ということで村人達が全力で他よりも村長宅よりも立派な家に仕上げられた。
家具なども村人達が貰った補償金を集め、良いものを買い設置された。
それから数日後ラハートフが『究極の植物魔法』の魔導書と契約できたことで本格的にオルッシュ村で栽培する土地、ドライフルーツなどの加工場を確保の為周辺を開拓、魔物の間引きが開始された。
開拓の為森の木の伐採は風属性が得意な大人が魔力を込めて切断力が増した下級の風刃で切った。
残った切り株はある子供が「土を柔らかくしたらいいんじゃないの?」と魔力を込めてプチアースの範囲を広げ土を柔らかくして抜いた。
その後また閃き、プチアースで土を操り切り株を持ち上げて時間をさらに短縮して土地を拓けていった。
草原は草を刈り取った後回収し、プチアースなどで均し、開拓した土地を領都の役人の指示で区画整理されていく。
ラハートフのおかげで嬉しい忙しさに追われていたオルヴェルド公爵当主がやっと暇ができ予定を調整して、予定した日に公爵当主と第一夫人アウルーレと娘エアルリーザが視察にやってきた。
言葉や羊皮紙での報告を受けていたが、出来上がった立派な防壁や外で作業をしている村人達を実際見て驚愕でぽかんと口が開いてしまった。
「「「ラハートフ(様)が大勢いる(います)……」」」と初見の公爵家三名、護衛とメイド達が心の中で呟いた。
村人(幼児も)達は魔法で開拓した森側、領都オルーヴェの反対側に村を囲む防壁より高い壁を作る者、伐採した木を使える用に切断sる者、その木から水分を抜く者、倉庫らしき建物に積み上げる者、『変種』された野菜などがある大きな農地で魔力を込める者など、それぞれ分かれて作業をしていた。
一人一人の作業量が普通の人の何倍、何十倍もの働きをしていた。
公爵当主はラハートフの教えを実行していけば、こうなるのかと未来が見えた。
エアルリーザは「負けられないわ!」と益々修練などに力を入れるようになり、それとラハートフと共に交ざって村の開拓の手伝いを進んでやった。
どういうわけか公爵当主から最初に出来た防壁を拡張し頑丈にとラハートフに依頼された。
ラハートフは騎士訓練が終わった後村に戻り、建築家と設計図を見聞きして数日かけ指示通り拡張し頑丈に仕上げた。
防壁の名が第一城壁となった。
そう、防壁ではなく城壁である。
城壁内には領都より小さい城が築かれる、築いている途中である。
オルヴェルド公爵家の別荘だ。
中にあった村人達の家や教会はラハートフが切り株を持ち上げるプチアースから動く歩道を思い出し、第一城壁の外へ移動、役人の指示に従い領都とは反対側に配置して、壊されないよう魔力を込め頑丈にした。
外側の防壁、建物の作成にラハートフも参加し、驚く早さで完成した。
ーーーーー
あとがき
□=拓いた土地、■=農地、果樹園
☆=別荘(城)、★=家や加工場の建物
△=草原
森森森森森森森森森森森
森森森森森森森森森森森
森森□□□□□□□森森
△□壁壁壁壁壁壁壁□△
□壁■■■壁□□□壁□
□壁■■壁壁壁□□壁□
□壁道道壁☆壁道道壁道→領都方面
□壁■★壁壁壁□□壁□
□壁■★★壁□□□壁□
△□壁壁壁壁壁壁壁□△
△□□□□□□□□□△
なんとなく伝わりますかね?
白い四角(星)と黒い四角(星)ちゃんと分かれて表示されてますかね?
マ○ンクラ○トの整地好きなんです←唐突
パソコンと時間があれば作りたいですね。
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