第50話 オトモ第2号

アマミツバチの知能が上がる嬉しいことがあった。

意思疎通が楽になり言葉での会話、念話ができるようになってスムーズにやりとりができるだろう。

契約できてさらに思ってたよりも凄まじいオトモ契約のオプションの効果に大満足であった。


エアルリーザ様にアマミツを定期的に捧げられる!

そのためにもアマミツバチの棲みかの希望を聞いて快適な空間を作ってあげよう。

そして最高なアマミツを作ってもらおう。


〈ラハートフ、敵のいない安全あ棲みかをありがとう。〉

「こっちにも得がありますから。」

〈それでもです。ラハートフのために喜んでアマミツを作りましょう。〉

〈がんばります!〉

「ありがとう。って、君は、昨日の娘?」


首もふアマミツバチとは違う女の子の声が頭に聞こえた。


〈はい!じょうおうさまにいっしょうけんめいつたえました!〉

〈素晴らしい働きでした。〉

〈こうえいです!ありがとうございます!〉

〈褒美に私が作ったオウゼリーを渡しましょう。〉

〈わああ!ありがとうございます!ありがとうございます!〉


アマミツバチが興奮したように飛び回る。


オウゼリーってローヤルゼリーみたいなものか?

女王蜂が食べるものなんだから、この喜び方は納得だな。


ローヤルゼリーは化粧品とかに使われていたけど、似たようなものなら化粧品、シャンプーやら作ればエアルリーザ様が女神のような美しさになるかな。

エヴィンカル様、いや奥様方に相談すれば、開発研究が早まるか?


そんなことを考えながら感謝を言う。


「娘アマミツバチさん、女王蜂さんに伝えてくれてありがとう。」

〈みつがあるはながあるところ、いいみつがあるところ、あんぜんなところをみつけるのもわたしたちのしごとです!〉

「働き者だね。」

〈良く働く娘達です。〉

〈えへへ。〉


娘アマミツバチが照れて顔を掻く。

人の仕草ように見えた。


契約者が人族だから人に寄る、似るのかな?

飼い主に似る犬のように。


人のように家とかふかふかのベッドとか欲するようになったりするのだろうか?

まぁ欲しいと言ったら用意するけどね。

だって快適な環境で生き生きと過ごしてもらった方が美味しいアマミツができると思うからね。


……ニートのような、働かなくなる、ことはないよな?


「女王蜂さん、どんな棲みかにしてほしいですか?」

〈あの、棲みかの前に、ラハートフに、お願いしたいことがあります。〉


首もふな女王蜂さんが前足?頭に近い足をつんつんとして、腹?お尻?をふりふりしながら聞いてきた。


前世の妹の行動が頭を過った。

指をつんつんして、上目遣いのあざとい行動が過った。


妹の時は思わなかった。

首もふ女王蜂を可愛いと思った。


「……なんでしょうか?」

〈人のように個体名が欲しい。〉

〈ほしいです!〉

「個体名、名前ですか。」


蜂に名前か……


〈ラハートフに付けてほしい。〉

〈つけてほしいです!〉


キラキラした目、というわけじゃないけど、そんな感じの雰囲気を出されて、名前を考える。


「先に女王蜂さんの名前を考えます。」

〈はい。お願いします。〉


首もふ女王蜂の特徴と言ったらファーみたいな首もふ。

女王蜂、クイーンバチ。

ファーを巻いているクイーンバチ。

ファークイーンバチ。


「ファイン、」

〈ファイン!なんて良い響きなのでしょうか!〉


首もふ女王蜂さん、改めファインさんが8の字に飛び回る。

ファインさんが淡く光っているように見えた。


そして、繋がりが強くなった。


〈つぎ、わたしですね!〉


娘アマミツバチのキラキラ、期待度が増した感じがした。


娘アマミツバチの特徴は、……


蜂だ。

蜂だな。

蜂だなぁ。

蜂なんだよなぁ……


「……」

〈……〉キラキラ


アマミツバチ、アマミツビー、ビー、ハニービー、ワーカービー、キラキラビー


蜂の名付け、難しい……




「キララ」

〈きらら!ファイン様、わたしきららです!〉


娘アマミツバチ、改めキララがファインの8の字飛行に混ざり報告した。


〈キララ、良かったわね。〉

〈はい!〉


数秒喜びの舞い飛行を繰り返したファインさんとキララが目の前に来る。


〈ありがとうございます。〉

〈ありがとうございます!〉


二人が頭を下げて言った。


ほんと、人っぽくなってきたな。



このあと、ファインさんにどういう棲みかが良いか聞きながら、新しい『テント』をアマミツバチのための棲みかという空間を作った。


山あり川あり、森も草原もある空間を作った。

数種類の『変種』した種を植え、成長された。


ファインさんは一族を連れてくると棲みかに戻り、キララは出来上がった空間で巣を作り始めた。


俺はエアルリーザ様の笑顔を想像しながら、アマミツバチの棲みかを整えていった。


ーーーーー

あとがき

AIイラストランダム作成でアマミツバチの棲みかの一部に似たイラストができました。

https://twitter.com/yamamunenecoshi/status/1649964252051173376?s=20


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