第48話 旅のオトモの魔法 3
まえがき
前話(47話)にあとがきでちょい設定を追加しました。
ーーーーー
アマミツバチは名産品の加工のために建てられた建物の近くのいちごを移植した場所に飛んできていた。
いちごの花や他の花が咲いているところにとまっていた。
蜂、虫って受粉してくれる。
しかもアマミツバチはハチミツ、じゃなかった、アマミツを作る。
エアルリーザ様の為にも試さなければ!と思い、やった。
1、テントに相手の許可をもらわなくても中に入れられるのか。
危険を察知して中に避難させるときエアルリーザ様が退かない可能性があるかもしれない。
その時のエアルリーザ様の命を守るためなら、無理矢理中に入れるだろう。
だから中に入るか確かめておかなければならない。
アマミツバチは中に入れられた。
これは意志が強くない虫だから入ったのかかわからない。
今度他の生き物も試そう。
2、生き物を入れたまま魔法を解除できるのか。
解除できた。
でも1と同じ理由かもしれないから今度他の生き物以下略。
エンd━━
いや、なんでもない。
いきなり人で試そうなんて思ってないぞ?
攻略対象が消えたら、一つの断罪ルートが消えるなとか思ってないぞ?
3、解除ができたとしても生きているのか。
実験空間のテントを出すと生きていた。
エn━━
いきなり人で以下略。
4、解除して出現させないでおいたらどうなるか。
いちごが萎れていった。
アマミツバチも生きていたことから、生き物を入れた状態だと解除してもその空間は時間が進むことがわかった。
これも最終的には人で試さないとな……
やはりエn以下略。
あと解除している状態で『テント』の外に出ようとしたらどうなるかを確かめたいよな。
世界の狭間?に落ちるとかだったらやばいよな……
エアルリーザ様を危険に遇わせたくない。
自分がやって帰ってこれなくなったら嫌だし、ここはやはりエ以下略。
受粉をしてくれて、アマミツを作る蜂様、アマミツバチのおかげで色々わかり、実験に付き合ってくれてありがとうと感謝をした。
最後に旅のオトモで試していなかった魔法『コンパニォン』をこのアマミツバチに使ってみることにした。
おいおい!普通聖獣とかもふもふとか強そうなものに使うんじゃないのかっ?とツッコミをされそう。
聖獣とかは会えれば試すよ、とだけ言っておこう。
ドラゴンライダーのエアルリーザ様やもふもふと戯れるエアルリーザ様を見たいからな!
格好良いだろうな!
可愛いだろうな!
会えることを神様に祈っておこう。
「アマミツバチさん、アマミツバチさん」
いちごの花にとまっているアマミツバチに声をかける。
「……」
アマミツバチが動きを止めて、俺を見る。
「安全な棲みか、外敵がいない棲みか、好きな花の蜜を集められる棲みかに住みたくありませんか?」
「……」
アマミツバチは動かず俺を見ている。
警戒なのだろうか?
言葉がわかって止まっているんだろうか?
全然、わからん……
「警戒するのはわかります。」
「……」
言葉が伝わっているかわからないから、警戒しているのかさえわからない……
「貴女方にそんな棲みかに用意します。ですがこれでは貴女方に好条件過ぎますよね?警戒するのはわかります。」
「……」
動きを見せないアマミツバチ、虫の表情を見て、何を思考しているのか全くわからない。
伝わっているといいなぁ……
「だから貴女方にはこちらが指定した花の蜜でアマミツを作ってもらって、定期的に私達に渡してもらいたい。当然貴女方が生活に困らない活動と量をです。無理矢理集めろとは言いません。」
「……」
「貴女方が作るアマミツは人族にとってはとても高級品なのです。」
「……」
「貴女方が安全安心な棲みかでのびのびと蜜を集めれる。私達は高級品のアマミツを貰う。双方どちらも得しかありません。」
「……」
「どうでしょうか?」
「……」
「……」
「……」
「あっ……」
話が終わり数秒後アマミツバチが飛んでいってしまった。
伝わるわけないかぁ……
虫相手になにやってんだろう俺……
いや、エアルリーザ様にアマミツをあげたかったんだもん……
少しの可能性もあったかもしれないじゃん。
やらないよりはやった方がいいじゃん。
はぁ、契約したかったなぁ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます